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2024年度 IEEE インダストリーアプリケーション部門のオープンアクセスジャーナルの第一位論文賞受賞

千葉・清田研究室メンバらが受賞

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2025.02.28

このたび、東京科学大学 工学院 電気電子系の Candra Adi Wiguna氏、蔡 一飛氏、LIM Li Sing Sarah Lilian氏、Jihad Furqani氏、藤井祐介 助教(電気電子コース 主担当)、清田恭平 准教授(エネルギー・情報コース 主担当)、千葉明 教授(電気電子コース 主担当)の研究グループが、IEEE インダストリーアプリケーションのオープンジャーナル より2024年度第一位論文賞 を受賞しました。本研究は、スイッチトリラクタンスモータ(SRM)の振動および騒音低減に関する優れた研究として評価されました。授賞式は、2024年10月に開催された IEEE エネルギー変換会議と展示会にて執り行われました。

受賞論文 「ラジアル力の高調波を選択して低減することによるスイッチドリラクタンスモータの振動騒音低減」(Vibration and Acoustic Noise Reduction in Switched Reluctance Motor by Selective Radial Force Harmonics Reduction) では、SRMにおける特定の径方向電磁力高調波を選択的に低減することで、振動および騒音を軽減する新しい手法を提案しています。本手法により、音圧レベルを7.1 dBA低減しつつ、モータの効率を維持することに成功しました。

受賞について、第一著者のWiguna 氏は次のように述べています。
「SRMの騒音は、特に電気自動車や産業機械などの用途において長年の課題でした。本研究は、モータの性能を向上させるとともに、ユーザーの快適性を高める効果的な解決策を提供します。」

本研究は、東京科学大学の研究者および学生と、米国シリコンバレー近くの企業との国際共同研究として実施され、長年にわたるSRMの騒音低減研究の成果を基にしています。Wiguna 氏は、研究を支えてくださった共同研究者、指導教員、そして家族 への感謝の意を表しました。

今回の受賞は、東京科学大学が最先端の工学研究において果たしている重要な貢献 を示すものです。本研究成果は、産業機械、自動車業界、家電業界など、騒音と振動の低減が求められる分野での応用が期待されます。

  • 受賞論文

Candra Adi Wiguna、蔡 一飛、LIM Li Sing Sarah Lilian、Jihad Furqani、藤井祐介、清田恭平、千葉明;「ラジアル力の高調波を選択して低減することによるスイッチドリラクタンスモータの振動騒音低減」(Vibration and Acoustic Noise Reduction in Switched Reluctance Motor by Selective Radial Force Harmonics Reduction),IEEE Open Journal of Industry Applications, Volume: 4

(上段左から)Candra Adi Wiguna 氏、蔡 一飛 氏、LIM Li Sing Sarah Lilian 氏、Jihad Furqani 氏<br>(下段左から)藤井祐介助教、清田恭平准教授、千葉明教授

(上段左から)Candra Adi Wigunaさん、蔡 一飛さん、LIM Li Sing Sarah Lilianさん、Jihad Furqaniさん
(下段左から)藤井 祐介助教、清田 恭平准教授、千葉 明教授

Candra Adi Wiguna
Dr. Candra Adi Wigunaさん

Yifei Cai
蔡 一飛さん

Dr.LIM Li Sing Sarah Lilian
Dr.LIM Li Sing Sarah Lilianさん

Dr. Jihad Furqani
Dr. Jihad Furqaniさん

藤井祐介助教
藤井 祐介助教

清田恭平准教授
清田 恭平准教授

千葉明教
千葉 明教授

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3月5日 16:40 関連リンクを追加しました。

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