未来

パワーエレクトロニクス技術を用いて、蓄電池駆動電車の課題解決に取り組む

工学院 電気電子系 エネルギーコース
修士課程2年(2017年度)

大西 晴菜 さん

大西 晴菜さん

研究テーマを教えてください。
「インダクタの小型・軽量化が実現可能な双方向チョッパの動作検証」です。
研究内容を教えてください。
近年、直流電気鉄道への電池電力貯蔵システムの適用が進んでいます。その中でも蓄電池駆動電車は電池のエネルギーで走行できるため、非電化区間走行可能で省エネルギー化につながるという利点をもちます。ただし、蓄電池だけでなく電力変換器(双方向チョッパ)や遮断器も車載するため、変換器と遮断器の小型軽量化が課題となります。これらの課題を解決するために、パワーエレクトロニクスの技術を用いて小型軽量化可能な双方向チョッパ回路の研究をしています。
その研究の楽しさ・魅力を教えてください。
電力系統・変換のシミュレーターによるシミュレーション解析とミニモデルを用いた実験の2つの側面から研究を行っています。シミュレーションと一致するような実験結果が得られることが多いので、実験とシミュレーションの両面から提案回路の有効性や妥当性に自信を持つことができることが魅力です。
その研究の先にある未来・あなたが抱く夢を教えてください。
現在は研究対象として電車を考えていますが、将来的には電気自動車をはじめとした、より省エネルギーで地球環境に優しい乗り物を開発する手助けとなるのではないかと期待しています。
私は将来、電力や鉄道などのインフラの分野で、電気の立場から人々の生活を支えるような社会貢献をしたいと考えています。

※記事の内容は取材当時のものです

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