未来

ドライブ装置を世界へ

東芝三菱電機産業システム株式会社(TMEIC)
パワーエレクトロニクスシステム事業部 パワエレ開発センター パワーエレクトロニクス制御開発グループ
(兼)ドライブシステム部 ドライブシステム設計第三課

新村 直人 さん

新村 直人さん

現在の仕事について教えてください。
産業用の高圧モータドライブ装置(インバータ)の主に制御系の開発設計をしています。ドライブ装置とは、パワー半導体(IGBT等)のON/OFFを制御することで、モータに流れる電流を制御しモータを自由自在に動かす装置で、工場内のファンやポンプ用モータの駆動や、鉄鋼圧延など幅広い分野で使われています。TMEICでは比較的低圧・小容量(数百V - 数十kVAクラス)のものから、高圧・大容量(11,000 V – 数千kVAクラス)のドライブ装置まで幅広くラインナップしています。低圧・小容量のドライブ装置で使われるパワー半導体は数個程度ですが、高圧・大容量ではパワー半導体を百個以上使用しているドライブ装置もあり、装置によって適切な制御システムを構築することが課題となっています。この課題に対して、最新の技術を取り入れながら製品化開発を進めています。製品化開発ではうまくいかないことやトラブルがあると大変な思いもしますが、入社して初めて担当した製品が今では世界4ヵ国の拠点で生産され世界中のお客様に使われており、非常にやりがいのある仕事だと感じています。
東工大での経験や学びは、いまの仕事にどう活きていますか?
直接的には、学部・修士とパワーエレクトロニクスの研究室で上記のパワー半導体を百個以上使うようなインバータの研究をしていましたので、その経験が現在の業務に非常に活きています。研究室時代を振り返ってみると、輪講で他メンバの研究進捗を聞いて不明点があれば直接質問し、議論をしていくうちに理解が深まり、新たなアイディアが湧くといった経験が、非常に貴重だったと思います。特に入社したての頃は、上記の経験から臆することなく不明点は質問し、知識を吸収できたと思いますし、現在でもチームメンバで議論を進めていくことで、問題を解決できるという自信につながっています。
今後の目標を教えてください。
ドライブ装置はパワーエレクトロニクスという技術を用いた製品のひとつですが、パワーエレクトロニクスの応用先は太陽光発電用インバータや高圧直流送電やEVなど多岐に及びます。近年ではカーボンニュートラルの機運もあり、パワーエレクトロニクスの応用先も広がり、重要度も増してきています。現在は主にドライブ装置の制御開発に従事していますが、パワーエレクトロニクスという技術の根本は同じと思いますので、製品化開発をして世に製品をリリースすることを通じて、パワーエレクトロニクス技術全体の向上に貢献していきたいと考えています。
最後に、東工大を目指す人に一言お願いします。
企業に入ってから感じることは、やはり東工大は間違いなく一流の教育・研究機関だったということです。先生方のレベルもさることながら、志を同じくし、切磋琢磨できる多くの仲間に出会えると思います。特に私にとっては研究室で先生方や仲間と議論して研究を進められたことが、技術者としての礎になっていると強く感じています。もし、東工大に入った後のビジョンが湧かず、モチベーションが上がらない方がいれば、是非とも工大祭やオープンキャンパスなどで先輩方の研究を聞いてみてください。内容は少し難しいかもしれませんが、先輩方の研究にかける熱意を感じることができると思います。

にいむら・なおと(神奈川県出身)

2006年
東京工業大学 第5類 入学
2010年
東京工業大学 工学部電気電子工学科 卒業
2012年
東京工業大学 大学院理工学研究科 電気電子工学専攻 修士課程 修了
2012年
東芝三菱電機産業システム株式会社(TMEIC) 入社

※記事の内容は取材当時のものです

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