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令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 ― 千葉明教授が科学技術賞(研究部門)受賞 ―

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2024.04.23

工学院 電気電子系の千葉 明教授(電気電子コース 主担当)が、科学技術に関する研究開発において顕著な成果を収めたとして、令和6年度科学技術分野の文部科学大臣表彰の科学技術賞(研究部門)を受賞しました。
表彰式は4月17日に文部科学省(東京都千代田区)において行われました。

科学技術賞(研究部門)は、我が国の科学技術の発展等に寄与する可能性の高い独創的な研究又は開発を行った者を対象としており、令和6年度は51件(59名)が受賞しました。

 受賞業績:ベアリングレスモータなどのモータに関する研究

文部科学大臣表彰 科学技術賞 賞状とメダル

千葉明教授のコメント

このたび、本学から推薦して頂き、令和6年文部科学大臣表彰(科学技術賞 研究部門)に応募しておりましたが、受賞に内定し、本日2024年4月17日に霞ヶ関の文部科学省の講堂で開催された受賞式に参加しました。受賞タイトルは「ベアリングレスモータなどモータに関する研究」です。ベアリングレスモータは非接触で磁気支持するモータです。当方、博士課程の学生の際に、南3号館で数万から10万r/minの高速モータの実験をしており、途中でベアリングがよく壊れて大変だった際に考えついたものです。非接触磁気支持は磁気軸受が近いですが、モータと融合し、回転磁界を積極的に利用する点に新規性があります。当初はベアリングレスモータを研究する人はいませんでした。40年弱研究を続け、現在では、世界各国でベアリングレスモータの研究開発が行われ、半導体・液晶製造の超純水のポンプとして、また、最近は、ワクチン製造過程に効果があることがわかり、導入が進んでいます。当方が執筆した英語の本はベアリングレスモータのバイブルと呼ばれています。

文部科学大臣表彰 科学技術賞メダル

文部科学大臣表彰 科学技術賞メダル

受賞式は大臣をはじめとして文部科学省の事務次官、文部科学審議官、大臣官房審議官、研究振興局長らが壇上で進行されました。受賞式前は写真撮影可能とのことで、席が隣の薬学の先生と一緒に写真を取りに行きました。
各自に賞状の授与があり、また、科学技術分野の文部科学大臣表彰科学技術賞メダルをいただきました。メダルは人類が火をコントロールしている様子のようです。

 受賞にあたって

授賞式前の千葉明教授

千葉明教授

これまでの研究は大学院博士課程、修士課程、4年生とともに行った研究であります。一緒に研究をした学生諸君に感謝いたします。また、秘書としてサポートして頂いた方々に感謝いたします。さらに、学生時代からいろいろアドバイス頂いた本学名誉教授深尾正先生に感謝いたします。また、留学先のカナダ国Memorial University of Newfoundlandの故Rahman教授、ベアリングレスモータの本の執筆を提案して頂いた英国Glasgow大学名誉教授Miller先生に感謝します。また、国際的に活躍され、いろいろアドバイスいただいている赤木泰文先生に感謝いたします。また、家内と息子に感謝します。

写真は賞状、メダル、受賞式前の写真となります。

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