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IEEE インダストリーアプリケーションのオープンアクセスジャーナル論文賞受賞!

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2025.07.08

工学院電気電子系の卒業生ファーレス ファーウーリ 博士、蔡一飛博士、と千葉明教授らは2024年の電気電子情報系の国際的な学術団体IEEEのインダストリーアプリケーションソサエティが発行するオープンアクセスジャーナルの2024年の論文賞(三位)を受賞しました。永久磁石を必要としないスイッチドリラクタンスモータの振動、騒音低減に関する研究です。2025年の6月20日に台湾の台北市で開催されたインダストリーアプリケーションソサエティの毎年の国際会議で受賞式が執り行われました。ファーレス ファーウーリ博士、蔡一飛博士はすでに博士課程を卒業しているため、千葉教授だけが受賞式に参加しました。受賞式の写真の真ん中が千葉教授です。

受賞式

受賞式 千葉明教授(写真中央)

 論文賞を受賞した論文のタイトルは「スイッチドリラクタンスモータにおいて、騒音を低減する電流波形の向上」です。新しい電流波形ではトルクが大きい領域でも騒音振動を効果的に抑制できます。

 この研究の一部は、ファーレス ファーウーリ博士が卒業後ヨルダンの大学において行われたものであり、国際的な共同研究です。本学では、ファーレス ファーウーリ博士が算出した新しい電流波形を用いて実験を行い、その効果を確認しました。

 国際的な問題が発生するたびにレアアース不足、価格の高騰などが生じており、一部の自動車の生産が止まる状況も発生しています。10年ほど前より、スイッチドリラクタンスモータは、永久磁石が不要であり、さらに、永久磁石モータと等しいトルク密度があり、永久磁石モータの2倍の出力が可能で、同等の効率を持っていることが明らかにされています。この10年で振動騒音問題も解決に向かいつつあり、広く産業への展開が進むと考えられます。

  • 受賞論文

スイッチドリラクタンスモータにおいて、騒音を低減する電流波形の向上

(

(上段左から)ファーレス ファーウーリさん、蔡 一飛さん
(下段)賞状 写真は名前がファーレス ファーウーリ博士となっておりますが、3名毎に名前を記した賞状が渡されました。

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