電気電子系 News

2023年度学士優秀学生賞 受賞!― 太原 誠也さん(沖野研究室)―

注射プラズマプローブを用いた生体模擬試料中の薬剤分析

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2024.04.11

今回、電気電子系85名の中から9名が、特定課題研究に関する優れた論文発表を行い、この賞を受賞しました。受賞者にインタビューです。

太原 誠也さん

この研究はどんな内容で、どのように世の中の役に立つことが期待できるのでしょうか?

薬剤が十分な効果を発揮するためには、薬剤が患部に適切な濃度で到達する必要があります。しかし、生体内の特定部位の薬剤濃度を測定することは容易ではありません。そこで本研究では、注射針にプラズマジェットを内蔵した薬剤分析装置を開発しました。この装置では、直径700ミクロンのプラズマジェットを直径1.6 mmの注射針の内部に配置し、体内に刺して使用します。低温プラズマを分析対象組織に照射して薬剤分子を気化させ、体外吸引して質量分析を行います。実験では、濃度の分布のある生体模擬試料を作成して分析した結果、濃度に応じた薬剤由来の信号を確認しました。この研究が進めば、生体内薬剤濃度の分析を、高い空間分解能で行えるようになると期待され、新規薬剤の開発などに貢献できると考えられます。

受賞の感想

学士優秀学生賞を頂くことができ、大変光栄です。このような賞を頂けたのは、実験の方法、論文の書き方、発表方法を指導して頂いた沖野先生や、わからないことを丁寧に説明してくださった研究室の先輩方、週に3回通ったラーメン屋のおかげです。修士課程では、博士課程を志している同期と切磋琢磨しながら、この研究を進めていきたいと思います。

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