電気電子系 News
千葉・清田研究室の野口孝浩さん、藤井勇介助教、千葉明教授、東京電機大学の杉元紘也准教授が第79回電気学術振興賞 論文賞を受賞しました。
今回、電気学会論文誌および共通英文論文誌に発表された優秀な論文の一つとして、この賞を受賞しました。ベアリングレスモータのギャップ磁束密度から磁気支持力を算出可能な統一理論式を提案し,磁気支持の安定性向上のための基礎理論を明らかにした点が評価されたのだと思います。
ベアリングレスモータは、機械的なベアリングが不要で、回転軸を非接触で磁気支持することができる次世代モータです。ベアリングレスモータは、無摩擦・無摩耗・メンテナンスフリーなどの利点があるため、撹拌機、冷却ファン、ポンプなどへの応用を目指して研究開発を行っています。本論文における磁気支持力発生原理の体系的理論は,全てのベアリングレスモータに幅広く適用可能です。したがって、カーボンニュートラルでベアリングレスモータの需要が高まっている現代社会において,非常に学術的価値が高い研究成果です。
この度、電気学会の論文賞を受賞し、大変光栄に思っています。この受賞を通して,我々の研究の注目度を再認識することができました。今後もベアリングレスモータの研究開発がより発展していくことを期待しています。