工学リテラシ(2022年度3Q) EVレース 優勝!
工学院一年生の「CPU搭載ワイヤレスEVの製作」(電気電子系)
工学院の1年生科目「工学リテラシ」では、電気電子系では、毎クオータ(1/4年)に90名弱の一年生と、ワイヤレスで運転するCPU搭載模型電気自動車を製作しています。完成後は本館前でレースを行いました。
2022年度2Qは雨が降りレースが中止となりましたが、3Qは良く晴れてレースを行いました。6つのグループで対戦しました。優勝したグループの写真です。
2022年度 第3クオータの優勝グループの表彰式
このグループの受講生にアンケートを行い、以下の回答がありましたので紹介します。
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1.東工大の工学院に進学を決めたきっかけは?
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・経営工か電電に行きたかったから。
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・高校生の頃物理が好きで、大学に進学しても理系分野を学びたかったため東工大を選びました。 工学院を選んだのは、学びたい分野が具体的に決まっていない自分にとって系所属の際に幅広い分野への分岐があるのがよいと思ったからです。
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・ロボットや飛行機などの機械に興味があり、立地が好条件だったため。
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・私が工学院を志望したのは、自動運転技術を発展させたいと思ったからです。
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・オープンキャンパスです。幸運なことに、私は3年前に行われたオープンキャンパスに参加することができました。宇宙フロンティアの模擬講義を受けて、宇宙探査機を開発したいと思うようになりました。そして、そのための勉強を東京工業大学工学院でしようと決めました。
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・修士課程からの原子核工学コースに興味があったから。
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2.電気自動車レースでグループがトップとなったのはなぜ?どんな工夫をしましたか?
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・周りの人がすごかったから。スピード重視ではなく正確重視に操縦した。
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・グループの人たちとの交流はなかったので他のメンバーのことは分かりませんが、自分は車が一度も止まらずに進むことを最優先に考えて直進時の速度をとても遅くしました。
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・モータドライバICによりバック制御を採用して想定の進路を外れた時にすぐにリカバリできるようにした。
また、曲がる際に当初はモータードライバを採用し、片方のタイヤを逆回転させてその場で回転する方式をとっていたが、回転速度が速く制御が難しかったため、回転速度を下げてかつ基本通り前進しながらゆっくりと旋回することで操作の安定性を優先した。
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・私の電気自動車はデフォルトの設定のままです。それは速すぎても自分でコントロールができないと思ったからです。
また、前進をするときにきれいにまっすぐ進ませるために、モーターを取り付ける角度をきっちりとしました。
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・私は普段から回路をいじっているため、今回の授業のような回路はすぐに組むことができました。そこで、ある程度自分の回路が完成したら、友達の作業を手伝うようにしました。その結果、自分も友達もそれぞれのレースで優勝することができました。
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・周りが弱かったから。あとはあまりスピードを出しすぎないようにすることで操作性を高めた。
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3.標準では5週目に完成する予定ですが、何週目にワイヤレスで動きましたか?授業時間以外も取り組みましたか?また、3QからCPUが変更になりトラブルもあったかと思います。どのように解決しましたか?
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・5週目までに終わらなかったので、レースの日までに友達に手伝ってもらった。
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・ワイヤレスで動いたのは5週目でギリギリでした。4週目まではチェックポイント1つ分遅れをとっていたので、車体の組み立てを一部家で行ないました。トラブルがあった際は自分で確認できる範囲は再確認して、それでも解決しない場合はTAの方に見ていただきました。
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・第四回、授業時間外は取り組まなかった。ワイヤレス通信は第二回から取り組んでいたがうまくいかず、自分のスマホと自分のプログラム、自分のスマホと他人のプログラム、他人のスマホと自分のプログラムをつなげた結果自分のスマホに原因があると分かったが、理由はわからずこの例に第三回を丸々使ってしまった。
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・私は授業内で完成することができず、ギリギリ家で仕上げました。トラブルはたくさんありましたが、まず友達にきいてみて、それでもわからなかったときには教授やTAに相談をし、教えていただいたことを生かして取り組みました。
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・友達と進度を合わせるために、4週目でできるように進めました。授業時間以外では、同じユニットの友達や同じサークルの友達の作業を手伝いました。
トラブルに関して: 以前からArduino IDEのbeta版が公開されていたため、試しに使っていました。M5Stackのライブラリのインストールで一回トラブルがありましたが、ログファイルを見て原因を特定したため解決できました。
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・ワイヤレスが正常につながったのは5週目。授業時間外では何もしていない。Ardinoは概ね問題なく動いたがM5Stackがたびたび故障したので交換してもらった。
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4.電電のネット講義「電気電子にようこそ」は本学で作成したなかで受講者数が多いEDX公開のネット講義です。感想をお願いします。
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・より電電に行きたくなった。
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・その分野の専門の知識がない私でも専門分野に触れることが出来、研究室を訪問してお話を聞いているような感覚になりました。
このような貴重なお話を簡単に聞くことができてとても驚きました。
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・edxにアクセスしたりと面倒くさく東工大ポータルなどから簡単に視聴できたほうがやりやすい。
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・電気電子について、講義で聴いたこと以外は知らなかった私にとってとても有益な情報が得られました。
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・今まで英語で見ていたので途中までしか見れていませんが、とても面白いです。
系所属では機械系を希望していましたが、この動画のせいで今は電気電子系と揺れています。
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・多岐にわたる分野での電磁気学の活用が知れてとても興味深かった。
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5.そのほか感想、改善点などありましたらご意見ください。
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・自分で組み立て、プログラムしたものが実際に動かすことが出来るのはとても面白かったです。自分のペースで作業をできるというのもよかったと思います。ただ、ブレッドボードのしくみ(使い方)が理解できておらず苦戦した回があったので、ブレッドボードについて詳しく説明していただきたいという点を改善点として述べさせていただきます。
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・トラブルに対処しやすくするために、TA側でも授業に合わせてキットを完成させるといいのではと思いました。