工学リテラシ(2020年度4Q) EVレース 優勝!
工学院一年生の「アルディーノ搭載ブルートゥースEVの製作」(電気電子系)
2019年4月より、工学院では1年生科目「工学リテラシ」をスタートしました。電気電子系では、毎クオータに90名弱の一年生を受け入れ、ワイヤレスで運転する模型電気自動車を製作しています。CPUにArduinoを用い、PWM制御を行って、MOSFETのオンオフによるDC/DC変換による電圧制御を行います。この電圧で二つのモータの速度を個別に制御します。さらに、ブルートゥースモジュールを搭載し、CPUと接続して、iPodとワイヤレス接続します。運転は、iPodのアプリで二つのモータの速度を調整し、左右方向、直進方向のスピードを調整して運転できます。遠隔ネット授業で電子工作は大変でしたが、一方、パーツが家にあるので空き時間に製作でき、早い人は素晴らしく進みました。第6週目には学内の安全審査を経て、本館前でレースを行いました。当日、植松友彦工学院長が激励に来てくれました。
2020年度 第4クオータの優勝グループの表彰式
写真は2020年第4Qのレースの表彰式の様子です。本年度よりネット講義グループの6つのグループで対戦しました。なんと集計すると二つのグループが同点でした。そこで、代表一人を決めてもらい、代表戦を行いました。このグループは代表戦を勝ち抜きました。トップおめでとう!電気電子工作の素質があると思います。
なお、このグループの受講生にアンケートを行い、以下の回答がありましたので紹介します。
- 1.東工大の工学院に進学を決めたきっかけは?
- ・もともと工学に興味があり、ここなら最先端のそれを学び、研究することができると思って進学を決意した。
- ・自分のやりたいことが明確でないため東工大の中でも最も多くの系を選択できる学院に入ることで、将来の系所属での選択肢を増やそうと思ったからです。
- ・物理学を利用した研究ができさらに就職に困りにくいと考えたから。
- ・東工大のものつくりに興味があり成績との兼ね合いもあり、選びました。
- ・自分は幼いころからずっと新しいテクノロジーに興味がありました。だから自分の夢もその新しいテクノロジーの発明に貢献することになりました。そしてそのためには東京工業大学の工学院に入ることがベストであるように感じたので入学を決めました。
- ・将来の夢が工業デザイナーで設計に興味があったからです。
- ・自分が工学をやりたいことは決まっていたが、細かな専門を決めきれていなかったので、一年間教養科目を学ぶとともに、自分の専門分野をじっくり考えることができる東工大に進学を決めました。
- 2. 電気電子系の工学リテラシのワイヤレスEV製作の感想をお願いします。
- ・回路を組んだり、車体を組み立てたり、プログラムを書いたりと、工学の様々な要素が詰まっていて非常に充実しており、最初から最後まで全ての工程がとにかく楽しかった。
- ・電気工作は初めの経験で分からないことも多かったですが、先生とTAの方々が真摯に対応してくださり無事完成させることができました。
- ・回路図の読み取りに苦労したが、全体的に楽しかった。
- ・非常に新鮮で回路図の理解が進んだ。電子工作はやっていましたが、基本的に設計図の通りにやるだけだったので楽しめた。
- ・実際に簡単な回路を組み立て、それをプログラムで動かす作業をやってみるとやはり工学における想像力の重要性を実感できました。また、今回の授業はこれから工学院でやっていくことへの紹介にもなり、やる気を与えてくれました。
- ・これまでにアルディーノには触ったことがあったがBluetoothで操作するっていうのが新しくて楽しかったです。
- ・自分で作ったものが実際に動く感覚がとても楽しかったです。
- 3.電気自動車レースでグループがトップクラスとなったのはなぜ?
- ・製作の段階から班員の進捗が良く、皆が熱心に取り組んでいたからだと思う。
- ・情熱があったからです。
- ・班員が優秀だったから。最適なスタート位置をグループ内で共有したから。
- ・あくまで自分の感覚ですが、既に完成してる人が多かったのがおおきいと思います。ちゃんと作れている分早めのレースに参加できる上、練習もできるのが差になったのかと思います。
- ・もっとも影響が大きかったのはやはりTAや先生の丁寧な説明と、質問への対応でした。ズームを使ったオンライン授業になってもこれほど質の高い授業であったことには驚きました。それ以外には、レース直前のグループでのお互いの回路の確認が効果的だったと思います。
- ・チームメイトがたくさん一位を取ってくれたおかげです。
- ・レースで上位をとってくれた人が多かったおかげです。
- 4.決勝レースの代表をどのようにして決めたの?
- ・ 1位を取った者の中から選ぼうという話になり、そのうちの一人が立候補して決まった。
- ・有志がいたため自然とその人になりました.
- ・1位をとった人の中でマシンの調子が良さそうな人を選んだ。
- ・一位の人で、調子の良い機体を選びました。
- ・回路自体はグループの中で大差はなかったので、操作能力に自信がある人を選びました。
- ・一位を取った人の中から自然と彼に決まりました。
- ・予選1位の人の中から決めました。
- 5 . 楽水会からの副賞の4色フリクションはどんな時に使っていますか?
- ・普段の学習において、ノートに色を加えたい時に使っている。
- ・飾っています。
- ・バイト中(塾講師)に使用している。
- ・使ってません。記念に飾っている状態です。
- ・重要なメモをカラーでとるときに使っています。カラーで書くことができ、さらにミスがあったら消すことができるのはとても便利です。
- ・PCの周りで軽くメモ書きをするときに使わせてもらってます。
- ・他の東工大グッズと一緒に観賞用です。