2024年度優秀修士論文賞 受賞!- 河西 竜輝さん(山田研究室) -
ベイズ最適化を用いたCu(In,Ga)Se2太陽電池の最適設計
2024年度は電気電子系151名の中から14名が、優れた修士論文発表を行いこの賞を受賞しました。受賞者にインタビューです。
この研究はどんな内容で、どのように世の中の役に立つことが期待できるのでしょうか?
私の研究室では太陽電池すなわち太陽光パネルを構成するデバイスに関する研究を行っています。その中でも、Cu(In,Ga)Se2(以下CIGSe)太陽電池と呼ばれる近年注目されている太陽電池の性能向上を目指して日々研究に従事しました。より具体的に言うと、CIGSe太陽電池のモデルを構築して、「そのモデルがより効率良く太陽光のエネルギーを電気エネルギーとして取り出せるような構造はどのような構造か」ということを機械学習の手法であるベイズ最適化によって探索することを行いました。これにより、従来の方法よりも短時間でかつ人間の主観を必要としないCIGSe太陽電池の最適構造探索の手法を確立することに成功しました。今後はより多くのモデルに対して上記の方法が応用され、エネルギー問題解決の一助になることを期待します。
受賞の感想
このような栄誉ある賞をいただけたことに感謝すると共に非常に興奮しています。指導教員の山田 明先生はたとえ小さな成果であっても興味を持って聞いてくださり、のびのびと研究ができる風土を作ってくださいました。この場を借りて感謝申し上げます。その他、先生方や学生の皆様も研究に関する助言から日々のくだらない雑談に至るまで親密な関係を築いてくださり、こちらにも感謝しかありません。名残惜しいですが、私は今後は別分野での社会人生活となります。研究室で学んだ2年間を活かして充実した社会人生活を送りたいと思います。