電気電子系 News

2023年度優秀修士論文賞 受賞!― 方 茵茵さん(千葉・清田研究室)―

5軸制御形ベアリングレスモータにおけるスラスト磁気軸受用インバータの削減

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2024.04.04

今回、電気電子系166名の中から16名が、優れた修士論文発表を行いこの賞を受賞しました。受賞者にインタビューです。

方 茵茵さん

この研究はどんな内容で、どのように世の中の役に立つことが期待できるのでしょうか?

私は5軸制御形ベアリングレスモータのスラスト磁気軸受用インバータの削減について研究を行いました。ベアリングレスモータは、回転軸を非接触磁気支持しながらトルクを発生するため、無摩擦でメンテナンスフリーなどの特徴を持っています。回転軸の並進3自由度と傾き2自由度合計5自由度運動全てを位置決め制御する5軸制御形ベアリングレスモータが、高トルク高出力が必要な場面では、5軸システムが適してます。従来の5軸ベアリングレスシステムには、浮上と回転に合計4台の三相インバータが必要であり、そのため装置が大型化し、高コストになるという課題がありました。本研究では、スラスト巻線をインバータの中性点に接続し、零相電流をスラスト磁気支持に活用することで、スラスト磁気軸受用インバータを1台削減することに成功しました。その結果、合計3台の三相インバータで5軸ベアリングレスモータの浮上と回転を実験で実現しました。この研究の成果は、高トルクや高出力が求められる産業用機器や、制御の精度が重視される精密機器に応用することが期待されます。

受賞の感想

優秀修士論文賞を受賞したというお知らせを受けた時は大変驚きました。この賞を受けることができて、とても光栄です。研究を進める上で、ご指導をいただきました千葉先生や清田先生、藤井先生に感謝いたします。研究室に配属された当初は、右も左もわからなかったが、2年間で大きく成長できました。これからも、社会人として自分を磨いていきたいと思います。

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