電気電子系 News
円形TE11-TM01モード変換器を用いた水平面無指向性反射鏡アンテナの研究
今回、電気電子系164名の中から17名が、優れた修士論文発表を行いこの賞を受賞しました。受賞者にインタビューです。
本研究の目的は6Gで着目されている周波数帯における水平面無指向性アンテナを設計することです。水平面無指向性アンテナは水平面においてどの方向からでも電波を受信できるアンテナです。6Gで使用される周波数帯で無指向性アンテナを設計することで伝搬特性の測定を効率化することが可能になります。先行研究で検討されている構造では完全な軸対称構造ではなく電波の回折が発生するという問題がありました。そこで本研究ではアンテナ構造を完全な軸対称構造として、水平面無指向性を実現することを目的としました。
6Gでは超高速・大容量通信の実現のため、現在利用されている周波数帯よりも更に高い周波数を用いることを検討しています。しかし、6Gで検討されている周波数帯では電波の伝搬特性の測定データが不足しています。そこで本研究で提案するようなアンテナを用いることで、伝搬特性のデータが充足し、6Gの実現に繋がります。
自分の研究が評価されてこのような賞をいただくことができ、大変嬉しく思います。この研究を進めるにあたり、ご指導いただいた廣川二郎教授、戸村崇助教に心より感謝申し上げます。今回の受賞は日頃からご指導いただいた先生方、共に研究に励んだ研究室の仲間、研究生活をサポートして下さった秘書様、そして研究に全力で取り組めるよう生活を支えてくれた家族があってこそだと思います。この場を借りて皆様に心より感謝いたします。