電気電子系 News
電子線誘起電流法を用いたCu(In,Ga)Se2薄膜太陽電池の評価に関する研究
今回、電気電子系164名の中から17名が、優れた修士論文発表を行いこの賞を受賞しました。受賞者にインタビューです。
左:山田明教授、右:清水新開さん
私が行った研究は、次世代太陽電池として今世界的な注目を集めているCu(In,Ga)Se2 (CIGS)太陽電池においてより詳細な評価を可能にする、といったものです。評価手法としては電子線誘起電流法(EBIC法)という手法を用いて、測定結果を解釈するシミュレーションモデルの構築、それの検証、という流れで研究を行いました。
本研究によってCIGS太陽電池のより詳細な評価が可能となったため、変換効率向上への道筋がより明確になりました。これにより、CIGS太陽電池の研究速度が益々向上することが期待されます。
この度は優秀修士論文賞を頂き、誠に光栄に思います。
受賞の知らせを聞いた瞬間、私は大変驚きました。研究を通して様々な困難がありましたが、指導教員や同じ研究室の方々と議論を深める中で、1つずつそれらを解決していくことが出来ました。
今回の受賞は、私自身の努力だけでなく、指導教員や同じ研究室の方々の支援があったことが大きいと感じています。今後、私は半導体に関わる会社で働くのですが、この経験を活かして、自分自身が持つスキルを向上させ、半導体分野の更なる発展に寄与するような研究開発に取り組んでいきたいと思います。最後に、受賞に携わったすべての方々に、深く感謝の意を表します。