電気電子系 News
液中プラズマ法を用いた炭素材料合成に関する研究
今回、電気電子系約100名の中から9名が、特定課題研究に関する優れた論文発表を行いこの賞を受賞しました。受賞者にインタビューです。
液中プラズマ法を用いた炭素材料の合成は、低温かつ真空装置が不要であり、溶媒由来の活性種を高密度に生成できることから、気相反応を用いた他の合成方法より高速・大量合成が可能です。その一方で、炭素材料合成の反応場が明確ではなく、ナノスケールの炭素構造を制御することができていません。そのため、本研究では液中プラズマ法を用いた炭素材料合成の反応場を明らかにし、炭素構造の制御の可能性を調べることを目的としました。合成される炭素構造を制御することが可能になれば、応用分野に応じて最適な特性を持つ炭素材料を合成することができるようになります。
本研究は高電圧工学のほかに化学分野の知見を必要とするため、特にラジカル種の勉強を一から始める必要がありました。また、実験計画やデータ整理の大変さは学生実験とは比較にならず、苦労しました。その際には、先生や先輩方から適切なご指導をいただき、乗り越えることができました。
この度は学士優秀論文賞をいただき、大変嬉しく思います。これも全ては、右も左もわからない私に対して非常に丁寧な助言と指導をしてくださった研究室の方々のおかげです。本当にありがとうございました。今後の人生では、研究室での経験を最大限に活かして精進します。