電気電子系 News

2020年度優秀修士論文賞 受賞! #10 ― 櫻井 壮一さん(広川研究室)―

広角走査のためのミリ波帯マイクロストリップアンテナアレーの広帯域化と低結合化

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2021.04.20

今回、電気電子系約140名の中から15名が、優れた修士論文発表を行いこの賞を受賞しました。受賞者にインタビューです。

左:廣川二郎教授、右:櫻井壮一さん

左:廣川二郎教授、右:櫻井壮一さん

この研究はどんな内容で、どのように世の中の役に立つことが期待できるのでしょうか?

私たちの研究室では、未開拓の周波数帯であるミリ波帯に特化した平面アンテナの研究を行っています。私の研究では、中・短距離レーダー用アンテナの高性能化に着目し、より小さな奥行きを検知するための広帯域化とより広い視野角で検知するための広角化を行いました。広帯域化のためには多重共振構造が必要となりますが、本研究では、対称な共振器構造を用いることで、正面利得を劣化させずに広帯域化を行いました。また、広視野角化のためにはアンテナ同士を限られたスペースに配置する必要があり、大きな相互結合がトレードオフとして現れます。そこで、安価で加工が容易なプリント基板で実現でき、給電線路間を遮蔽する構造を持つ同軸線路を用いることで、相互結合の抑圧を可能としました。ミリ波レーダーは、自動車業界や医療機器など、様々な分野で重要となるパーツであり、市場の拡大が見込まれています。そのような背景がある中で、実用化を考慮した研究ができたことを非常に嬉しく思います。

受賞の感想

この度は優秀修士論文賞をいただき、誠に嬉しく思います。特に、研究に関するご指導・ご議論をして頂けただけでなく、日常的な行事においても、私に関わってくださった先生方に深く感謝申し上げます。また、研究生活だけでなく、色々な場面で私を支えてくださった同期・先輩・後輩に深く感謝申し上げます。

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