電気電子系 News
風車の物理的特性を考慮した有効電力制御による電力系統の過渡安定性向上に関する研究
今回、電気電子系約100名の中から8名が、特定課題研究に関する優れた論文発表を行いこの賞を受賞しました。受賞者にインタビューです。
この研究では、現在導入が拡大している風力発電を適切に制御することで、電力系統の過渡安定性を増加させることを目的にしています。過渡安定性を向上させることで同期発電機の同期運転をより安定に保つことができます。風力発電や太陽光発電などは慣性を持たないため、このまま導入を進めていくと電力系統の安定性に支障が出ると考えられています。しかし自分の研究のように、風力発電や太陽光発電自体に電力系統への安定化効果を持たせることで、電力の安定供給を維持しながら再生可能エネルギーを導入しておけるようになります。
研究で苦心したことは、風力発電に過渡安定性効果を持たせると言った内容の研究があまり行われておらず、文献が少なかったことです。前任の七原先生の本などがなければ自分の研究は成り立っていなかったと思います。七原先生、ありがとうございました。
受賞できて大変嬉しく思います。感染症が拡大し、大学にも満足にいけない厳しい状況下でしたがこのような結果を得られたのは、非常に丁寧に指導していただいた河辺先生や、様々なことを教えていただいた研究室の方々のおかげです。本当にありがとうございました。また、修士課程においても、電力システムをよりよく運用するための研究に、いっそう励んでいこうと思います。