電気電子系 News

2020年度優秀修士論文賞 受賞! #7 ― 鈴木 克さん(波多野・岩﨑研究室)―

ダイヤモンド量子センサーを応用し、屋外でも動作可能な超高感度磁気センサーを目指す

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2021.04.02

今回、電気電子系約140名の中から15名が、優れた修士論文発表を行いこの賞を受賞しました。受賞者にインタビューです。

左:岩崎 孝之准教授、中央:鈴木 克さん、右:波多野 睦子教授

左:岩 孝之准教授、中央:鈴木 克さん、右:波多野 睦子教授

この研究はどんな内容で、どのように世の中の役に立つことが期待できるのでしょうか?

波多野・岩研究室では、ダイヤモンド量子センサーと呼ばれるセンサーに関する研究を行っています。ダイヤモンド量子センサーは名前の通り、ダイヤモンドを用いたセンサーで、ダイヤモンド中のNVセンターという欠陥を用いて磁場や電場、温度のセンシングがおこなえます。特に、磁気計測では非常に高い感度が報告されており、車載用途から細胞内の計測まで幅広い応用が期待されています。

本研究では、磁気シールドレスのダイヤモンド量子センサーの実現を目的として、環境磁気ノイズの抑制が可能なグラジオメーターの構築と評価を行いました。研究室内で実際にノイズ測定を行った結果、ノイズレベル10nTの感度において三層磁気シールドと同等のノイズ抑制効果が確認できました。
現在高感度磁気計測に用いられているSQUIDやOPMといった他の磁気センサーは、動作に磁気シールドが必要となるため、小型化・低コスト化に課題があります。ダイヤモンド量子センサーによる磁気シールドレスの高感度磁気計測が実現すれば、屋外における生体磁気計測や車載向け高精度電流計測など、様々な応用が期待できます。

受賞の感想

3年間の研究室生活の最後にこのような賞をいただけて大変光栄です。大きな枠組みでは、「ダイヤモンド量子センサーの高感度化・高機能化」という一貫したテーマで研究を続けてくることができたのですが、その中でも何度も研究の方向性や進め方を模索し、問題にぶち当たることも少なくなかったです。その度に先生方や研究員の方々、研究室の先輩同期後輩から指導やアドバイスをもらい、なんとか研究を進めることができました。
私が学部から修士に上がった際の研究室の同期は9人と非常に多く、同期からは2年間様々な刺激を受けました。また、研究室では企業・他機関・他大学との共同研究なども盛んであったため、研究員の方々や関わる大人の方々からは研究の進め方だけでなく、コミュニケーション方法や社会人としての姿勢など様々なことを学ばせていただきました。何より、指導教員の波多野先生・岩先生には3年間、実験の手始めから修論発表まで懇切丁寧にご指導を頂きました。波多野・岩研究室で貴重な研究に携われたことを誇りに思います。

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