電気電子系 News

2020年度優秀修士論文賞 受賞! #1 ― 堀内 俊太郎さん(パワーエレクトロニクス研究室)―

インバータを含む瞬時値解析の計算速度と解析精度に関する研究

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2021.04.01

今回、電気電子系約140名の中から15名が、優れた修士論文発表を行いこの賞を受賞しました。受賞者にインタビューです。

堀内俊太郎さんと掲載された論文

堀内俊太郎さんと掲載された論文

この研究はどんな内容で、どのように世の中の役に立つことが期待できるのでしょうか?

パワーエレクトロニクス研究室では、電力変換器に関わる多様な研究を行っています。インバータとは直流を交流に変換する機器であり、太陽光発電を電力系統に接続する際などに利用されています。私の修士論文研究では特に、インバータのシミュレーションについて扱いました。従来のインバータのシミュレーションモデルでは、とても細かく計算をしないと誤差を抑えることができず、計算に時間がかかります。今後は太陽光発電が更に盛んになり、より規模の大きなシミュレーションが必要になると考えています。その時に向けてより短い時間で計算ができるシミュレーションモデルを開発する必要がありました。提案するモデルは、従来よりも粗く計算を行っても正確な結果が得られるような仕組みになっているため、従来のモデルよりも計算時間を短く抑えることが可能であり、同じ条件でシミュレーションを行うと従来の38%の時間で計算することが出来ます。
モデルの開発作業は大変でしたが、それ以上に提案モデルと従来モデルを多方面から比較し、説得力のあるデータを揃えることに苦心しました。ですが、この成果が認められ、国際的なジャーナルに論文が掲載された時はとても嬉しく思いました。

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