電気電子系 News
電磁波から回路まで、総合的に学ぶ!
こんにちは、電電HPサポーターズです!
授業紹介シリーズでは電気電子系の特徴的な授業を学生目線で高校生・学士課程1年生向けにわかりやすく紹介します。
今回は電気電子系の必修科目である波動工学の紹介をしていきます。
“波動”というと高校では主に音波や水面波を習いますが、波動工学では電磁波について学びます。
電磁波とは電場と磁場が振動しながら進行していく波のことでラジオやX線や、青や黄色といった可視光を全てまとめたものの総称です。最も身近な“物理”なのではないでしょうか。
この講義では前半に電磁波がどのように空間を伝搬し、どのように屈折・反射するのかを学び、後半に回路や電磁気との関わりについて学んでいきます。
現在、パソコンなどの電子機器は、1秒間に数GBものデータを送受信する高速通信を実現しており、今後もその速度は伸びていきます。
実は電子機器において通信や計算のために用いる電磁波の周波数が高くなっていくと、通常の電気回路とは異なった特性が現れるようになり、今までと同じように扱うことができなくなります。
そこで分布定数回路という新しい考え方を使う必要があるのです。電磁波の伝搬や反射について学ぶことがこういった考え方の基礎になっています。
周波数によって様々な姿を見せる電磁波。この波動工学ではその電磁波の、今までとは違った特性や振る舞いについて学ぶことができます。
電波は目で見ることができません。しかしこの講義ではアニメーションや実験のビデオを利用して視覚的にわかりやすく授業をすすめていきます。
電磁波の振る舞いを理解することは、無線ネットワークが進化していく今後、必要なことといえます。