波多野・岩崎研究室 -工大祭2018公開研究室紹介 #10
ダイヤモンドと親しむ
こんにちは、電電HPサポーターズです!
工大祭研究室紹介シリーズでは10月に行われる工大祭において公開する研究室の紹介をしていきます。
今回ご紹介するのは、波多野・岩﨑研究室です。
こちらの実験装置でダイヤモンドを作ります!
波多野・岩﨑研究室ではダイヤモンドを用いた「ダイヤモンドエレクトロニクス」の研究をしています。パワーデバイス及び量子センサとして、どのように社会に活かしていけるか、材料・物性・デバイス・システムまで一貫した研究をしています。
- ダイヤモンドは具体的にどのような方法で作っていますか?
- メタンと水素ガスだけでできます。高い材料は使いません。それらのガスをプラズマを発生させて分解して、化学気相成長法でダイヤモンドをを製膜します。
- 企画の概要について教えてください!
- パワーデバイスに適した優れた熱伝導特性を体験頂くために、ダイヤモンドで氷を切ってもらいます。体温の熱がダイヤモンドを伝わって氷がすぐに溶けるのです。またダイヤモンドが組み込まれた高感度磁気センサの試作機を実際に動かしてもらいます。
- 研究室での簡単な研究内容について教えてください!
- ダイヤモンドは炭素からできています。1つの炭素原子を窒素原子で置換し空孔と組み合わせることで電子の特別な状態を実現することができます。私たちはこの電子スピンの量子力学的性質を利用した、量子センサの研究を行っています。超高感度な磁気センサとして、医療への応用を進めています。また量子センサは温度や電界も検出できす。このセンサを内蔵・搭載することで、パワーデバイスの性能を向上させたり、電池の状態をモニターしたりが可能になります。これにより、低炭素社会に貢献することを目指しています。
- 最後に来場者へのメッセージをお願いします!
- ダイヤモンドの、宝石や装飾品としての面だけではなく、高性能の半導体材料・センサ材料としての応用の可能性を実感し、興味を持ってもらえると嬉しいです。
ダイヤモンドで驚くほど簡単に氷が切れる!?
工大祭2018
- 開催日:2018年10月6日(土)、7日(日)
- 研究室公開時間:7日 10:00 - 17:00 / 7日 実施しません
- 場所:大岡山キャンパス 大岡山北3号館(環境エネルギーイノベーション棟)
3階実験室