応用化学系 News
6月4日から7月30日までの土曜日に計7回にわたり、一般財団法人 化学物質評価研究機構(以下、CERI)と本学物質理工学院 応用化学系/材料系が主催するCERI寄付講座「ゴム・プラスチックの安全、安心 ―身の回りから先端科学まで―(前期)」が開催されました。会場は東工大蔵前会館ロイアルブルーホールで、学内外の12名の著名な講師による、計14の講義が行われました。
近年、モノやシステムの安全・安心が社会の重要なテーマであり、様々な製品とそのもととなる材料においても安全・安心が求められる時代です。
本講座では、広く社会に浸透し、私たちの身の回りにある、化学品を含むプラスチックやゴムと、その関連製品の安全・安心を取り上げました。さらに、最先端の安全性評価技術、劣化と寿命予測技術、耐性向上技術、高性能・高強度化技術・材料に関する科学を紹介しました。
一般の方向けにはそれらに関する科学を分かりやすく紹介することで、正しい知識を広く持てるように、さらに学生や専門家向けには将来の安心・安全な材料の設計の基礎を学べるよう、各講義を組みました。
学外からも一般企業の方、自営業の方など多数の参加があり、また、学内からは全く異なる専門の学生を含む111名の受講登録者があり、各講義で平均して約50名が受講するという、大変盛況な結果となりました。 また、それぞれの講義後の質疑応答時間には、多くの方から質問が寄せられ、講師陣からは丁寧な回答がありました。
最終の講義の後、修了式が行われ、14講義中12講義以上受講した8名(うち4名は14講義全てを受講)に対し、本講座のコーディネーターを務める物質理工学院 応用化学系の高田十志和教授より修了証が授与されました。 また、CERIの大武義人専務理事より、挨拶と2016年度後期の公開講座実施の説明がありました。
その後の懇談会は、多くの外部受講者と学生受講者による、講師陣との有意義な意見交換の場となりました。
後期の講座は9月28日に開始し、2017年2月1日までの16回、全16講義を予定しています。
昨年度に引き続き、今回も非常に役立ったとのご意見が多かった講座で、参加費も無料ですので、ぜひご参加ください。
募集を開始する際は、東工大全学サイトの新着イベント情報でお知らせします。