未来

自分を信じて、とことん突きすすむ道を

株式会社カネカ
高機能性樹脂事業部 フィルム・コーティングチーム

長谷部 花子 さん

長谷部 花子さん

現在の仕事について教えてください。
現在私はアクリル樹脂を用いたフィルムの研究を行なっています。このフィルムは建材、高輝度反射材、自動車内装用途などで使用されていますが、私の研究部署ではこのフィルムの可能性を拡げもっと多くの分野へと展開しようとしています。大学時代の研究とくらべ「研究成果を出さなければいけない」というプレッシャーが強く、また期限が決められハードルが高いことも多くありますが、それを乗り越えたときに大きなやりがいを感じます。また、今の部署では営業や製造などの他部署の方、さらに社外の方やお客さんとの関わりも多くあります。その方々に自分の成果を認めてもらえたり、「ありがとう」とお礼を言ってもらえると大変嬉しく思います。
東工大での経験や学びは、いまの仕事にどう活きていますか?
学生時代に行なっていた高分子センサーの研究、現在会社で行なっているフィルムの研究、一見全く関係のないように思われます。しかし学生時代に学んだ研究の進め方は企業の研究でも同じです。研究はいつも上手くいくわけではなく寧ろ失敗する方が多いです。その時に失敗の原因と解決策を考えられることが大事だと思っています。大学時代に基礎知識や技術のほかに、「研究者のあり方」を学べたことが大変役立っています。東工大では志の高い研究者を多く見てきました。自分を信じてとことん突き進む姿勢と創造性豊かな多角的視点を見習い今の仕事に精進していきたいです。
今後の目標を教えてください。
自分でつくったフィルムを製品化することです。新たな製品を提案し、周りを巻き込んで仕事が出来る人になりたいです。そのためには新たな技術や知識を取り入れていくことを怠らず、そして他部署や社外の方々との人脈づくりを積極的に行なっていきたいと思っています。
最後に、東工大を目指す人に一言お願いします。
私にとって東工大で過ごした時間はとても貴重な財産となっています。大きな壁を一緒になって乗り越えてくれた同期やたくさんのアドバイスを下さった先生方・先輩方は今でも心強い味方です。ぜひ皆さんにも東工大で最先端の空気をたくさん味わってもらい、熱く打ち込めるものを見つけ一生の宝物を築いてほしいと思います。

はせべ・はなこ(山梨県出身)

2013年
東京工業大学 大学院総合理工学研究科物質電子化学専攻 修士課程入学
2015年
東京工業大学 大学院総合理工学研究科物質電子化学専攻 修士課程修了
2015年
株式会社カネカ 入社

※記事の内容は取材当時のものです

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