電気電子系 News
本学 科学技術創成研究院 未来産業技術研究所 沖野晃俊研究室の吉田真優子さん(工学院 電気電子系 修士課程1年)が、TBS「未来の起源」に出演します。
内視鏡に組み込んで低温止血を行う、小型大気圧プラズマジェットの研究が紹介されます。
近年、内視鏡による低侵襲な治療の需要が高まっています。内視下での止血は容易ではありません。技術を要する従来のクリップの他に、高温プラズマを用いた止血装置がすでに実用化されていますが、約3,000 ℃の高温で組織を焼いて止血するため、止血部に潰瘍が生じるなどの問題がありました。そこで私たちの研究室では、内視鏡用の低温プラズマ止血装置を開発しています。
内視鏡の鉗子口は直径3 mm程度しかありませんので、私たちは金属の3Dプリンタを用いて超小型のプラズマジェットを製作しました。この装置で発生するプラズマの温度は室温~100 ℃程度であるため、より低侵襲な止血が実現できます。
今回の放送を通じて、皆さんにも本研究の魅力を感じて頂ければ幸いです。
※3月6日14:40 再放送時間に変更があったため、修正しました。