千葉研究室の竹内啓祐さん（M2）が電気学会産業応用部門大会YPC優秀論文発表賞を受賞

受賞者インタビュー

どのようなところが評価されたと思いますか？

近年、電気自動車用誘導電動機への注目が集まっており、高調波の影響を考慮した全駆動範囲に渡る性能の評価が求められておりました。しかしながら、有限要素解析による高調波を考慮した誘導電動機の評価は長大な時間がかかってしまう問題があり、その問題をTP-EEC法という手法と、静磁界解析という手法を組み合わせることで解消し、現実的な時間コストで可能にした点が論文委員の先生方に評価されたのだと思います。

電気電子系を選んだきっかけは？

高校生の時に学んだ電磁気学で、綺麗に整理された方程式で様々な現象を説明できる点に興味を持ったことと、エネルギー問題に貢献できるような分野の研究をしたいと考えていたことから、電気電子系を選択しました。

高校生と大学1年生へのメッセージ

モータは全世界の消費電力量の大部分を占めており、マクロな視点での省エネルギーの議論には欠かせない要素となっています。また、電磁気学や材料力学、そして制御工学など、様々な関連分野の勉強をしないとモータを論ずることは出来ず、非常に奥深くて、研究しがいのある面白いテーマだと思います。このように、私にとってモータは貢献したいことに関連した技術であり、なおかつ知的好奇心を覚える対象でもあるため、日々楽しく研究に従事しております。皆さんも自分が達成したい夢、そしてもっと知りたいことをよく吟味して志す道を決めてほしいと思います。

最後に

千葉研究室ではオーラル発表だけでなくポスター発表の重要性も考慮し、日々のゼミでポスターでの発表を行っております。毎年このように受賞者を輩出しており、今年は3名の受賞しました。今後も取り組みを続けていきたいと思っております。