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河野研究室 -工大祭2018公開研究室紹介 #1

テラヘルツとカーボンナノチューブで見る未知の世界

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2018.10.03

こんにちは、電電HPサポーターズです!

工大祭研究室紹介シリーズでは10月に行われる工大祭において公開する研究室の紹介をしていきます。

今回ご紹介するのは、河野研究室です。

河野研究室ではテラヘルツ波に関する研究を行っています。

今回は河野研究室の方に、工大祭で展示する企画についてお話を伺ってきました。

タイトルにある『テラヘルツ』ってなんですか?
テラヘルツっていうのは、電波と光の間の周波数帯の電磁波です。電波の『モノにあたってもすり抜けていく性質』と光の『まっすぐ進む性質』をちょうど両立していて、人の目では見えないモノの内部構造とかを簡単に可視化することができるんです!
じゃあ『カーボンナノチューブ』っていうのは?
カーボンナノチューブは『世の中で最も黒い物体』と言われていて、光の吸収率が高くて丈夫かつ自由自在に形を変えられる性質を持っています。私たちはこのカーボンナノチューブからできたカーボンナノチューブフィルムを用いて検出器を作っています。
それってどうすごいんですか?
形が変えられるので、私たちの指先に検出器を付けるなんてこともできるんです。それがどうすごいかというと、例えばガス管の欠損を調べたいときに、今までは目視で検査していたものを、指先の検出器を使って触診のような形で検査することができます。目視では見落としがちであった小さな欠損なども、信頼性をもって検知できるようになるんですよ。

指先に小さな検出器が付いています。

指先に小さな検出器が付いています。

触診のようにして欠損の有無を調べます。

触診のようにして欠損の有無を調べます。
本企画ではどんなことをするんですか?
グローブ型の検出器を使って、来場者の皆さんに非破壊検査というものを体験していただこうかなと考えています。『人の目では見えないモノを可視化するのって、こんなにも手軽にできるんだ』っていうのを体験していただけると思います。
河野研究室の雰囲気を教えてください!
学生間の仲も良く、研究室内でよく遊ぶので、研究と遊びのけじめをしっかりつけるようになりました。河野先生は穏やかで優しいし、研究の目的やゴールが分かりやすいので、良いモチベーションを保ったまま研究に取り組めると素晴らしい環境だと思います。
最後に、来場者の方へメッセージをお願いします!
高校生や学部生の中には『この勉強が将来どんなことに繋がるのだろう』なんて考えている方もいると思います。そういった方に『数学や電磁気などの勉強はこういったことに繋がっていて、こうして人々の生活を支えているんだぞ』っていうのを見せられたらいいなと思っています。一般の方も楽しめる企画になっているので、是非遊びに来てください!

工大祭2017

  • 開催日:2018年10月6日(土)、7日(日)
  • 研究室公開時間:6日 13:00 - 17:00/7日 13:00 - 17:00
  • 場所:大岡山キャンパス別窓 大岡山南9号館8階 806号室
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