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2019年度「大隅良典基礎研究支援」授与式を開催 - 若手研究者4名に研究資金を支援
東京工業大学の40歳未満の若手研究者に対し基礎研究の資金を支援する2019年度「大隅良典基礎研究支援」授与式が1月24日、東工大すずかけ台キャンパスで行われました。
「大隅良典基礎研究支援」は2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典栄誉教授からの寄附をもとに東工大が設立した「大隅良典記念基金」を原資にしています。本支援は、長期的な視点が必要な基礎研究分野における若手研究者支援を目的として研究費の支援を行います。40歳未満の本学教員による基礎研究を対象に、1件あたり250万円までを支援します。2019年度に初めて6名を選びました。2回目の今回は42名の応募があり、4名が採択されました。
対象 | 以下の1、2の条件を両方満たす研究提案であること。
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研究支援期間 | 原則支援開始日より1年間。 ただし、研究計画によっては2年間の計画申請まで可能。 |
支援申請額 | 1件あたり250万円まで。 ただし、支援金額は審査により決定し、また提案内容に応じて別途考慮することがある。 |
所属 | 職名 | 氏名 | 研究課題 |
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理学院 化学系 |
助教 | 山科雅裕 | ヤヌス型の分子ピンセットを活用した多色蛍光性超分子ポリマーの合成 |
生命理工学院 生命理工学系 |
助教 | 佐藤浩平 | “閉じたミクロ空間”におけるペプチド自己集合化現象の解明 |
生命理工学院 生命理工学系 |
助教 | 長澤竜樹 | 孵化腺細胞の進化発生学的解析 ―新しい進化モデルの提唱を目指して― |
科学技術創成研究院 化学生命科学研究所 |
助教 | 塚本孝政 | 球を超える対称性を持つ「超縮退物質」の実験的実証 |
授与式では、4名の支援採択者に対して益一哉学長から支援決定通知書が手交されました。益学長より本学の基礎研究支援の取り組みについて説明があった後、大隅栄誉教授より祝辞がありました。次いで支援採択者と益学長、大隅栄誉教授、渡辺治理事・副学長(研究担当)ら審査員を交えた懇談が行なわれ、採択者の研究紹介や、活発な意見交換がなされました。
東京工業大学は、今後も日本の礎となる基礎研究に対する支援を続けていきます。
大隅良典栄誉教授が2016年、「オートファジーの仕組みの解明」によりノーベル生理学・医学賞を受賞したことを機に、将来の日本を支える優秀な人材を育成するため、経済的支援が必要な学生が本学で学ぶための修学支援(奨学金)並びに長期的な視点が必要な基礎研究分野における若手研究者支援の推進など、研究分野の裾野の拡大を目的として設立しました。
「基礎研究支援」は大隅栄誉教授が、若い人がチャレンジングな課題に取り組める環境整備や次世代を担う研究者の育成支援について要望されたことに基づき、発足しました。
東工大は大隅良典記念基金をさらに充実させるため、寄附を受け付けています。
大隅良典栄誉教授が「オートファジーの仕組みの解明」により、2016年ノーベル生理学・医学賞を受賞しました。受賞決定後の動き、研究概要をまとめた特設ページをオープンしました。
「大隅良典記念基金」は、大隅栄誉教授がノーベル賞を受賞したことを機に、将来の日本を支える優秀な人材の育成などを目的として設立されました。学生の修学支援や若手研究者の研究支援などに活用します。