応用化学系 News
岡本昌樹准教授、田中浩士准教授、桑田繁樹准教授、小坂田耕太郎教授、竹内大介准教授、渕野哲郎准教授らによる取り組みが、平成27年度関東工学教育協会賞(業績賞)を受賞しました。
関東工学教育協会賞は、関東工学教育協会が設立・実施する表彰制度であり、会員の教育意欲の一層の向上に資するとともに、関東地区、ひいては日本における工学・工業教育の発展を期するものです。同賞には「功績賞」「業績賞」「論文・論説賞」「著作賞」「協会貢献賞」の5つの分類があり、今回は、工学教育、工業教育ならびに技術教育等の分野において効果的な業績をあげた個人または団体に対して授与される「業績賞」に選定されました。
理学院、物質理工学院の化学を専門とする大学院生全員を主な対象とした大学院授業科目「化学環境安全教育」を実施し、実験室での安全性の維持向上に役立てています。
危険物取扱企業や消防署から外部講師を招き、化学実験を安全に行う上で必須の火災対処法、薬品・ガス取扱法、救急救命法、事故防止策、環境保全(廃棄物の適切処理)を網羅的に学べるよう配慮しました。
さらに、全員参加の実習やデモ実験も交えたことで学生や教員の評価も高くなっており、研究室内での学生の安全活動への積極的な関与に繋げています。
「化学環境安全教育」の授業は、化学を専門とする大学院生に対して10年以上前から開講しており、座学に加えて消防署や高圧ガス取扱企業のご協力のもと実習を行うことが特徴です。
その結果、化学を専門とする研究室における火災事故の発生率が低く抑えられているなどの高い教育効果が得られています。
これまで実習にご協力いただいた外部講師の皆様に深く感謝いたします。