応用化学系 News
石毛亮平助教が平成27年度繊維学会奨励賞を受賞しました。
繊維学会奨励賞は繊維科学もしくは繊維技術全般について優秀な研究を行い、今後も継続して活躍が期待できる新進気鋭の研究者(繊維学会会員)に授与される賞です。
放射光X線散乱測定に基づく高分子薄膜の表面・界面の構造解析
今回の受賞は、石毛助教がソフトマターの構造/物性相関の解明を目指し、高強度・高平行性を特徴とする放射光X線源を活用して、各種散乱・回折測定と精密解析により、各種高分子材料の表面および界面の構造解析に取り組んできた研究が評価されたものです。高度な試料調製法と高い精度の散乱実験に加えて、高分子物性科学に基づく卓越した解析技術によりなし得たものであり、学術的意義のみならず、高機能材料設計においても高く評価されたものです。今回の受賞にあたり、石毛助教は次のようにコメントしています。
放射光X線構造解析法に基づく一連の研究を評価して頂き、大変嬉しく感じております。多大なるご支援をいただいた共同研究者の皆様に心よりお礼申し上げます。受賞対象でありますナノメートルスケールの表面・界面の構造は接着等の重要な材料物性と密接に関連するため、その解析手法は近年の材料開発においてますます重要視されております。当該解析法はその中でも非破壊で実施可能な高い汎用性を有し、実材料開発にも大きく寄与できるものです。この度の受賞を励みに、今後も研究・教育活動に邁進して参ります。今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、何卒宜しくお願い申し上げます。