機械系 News
東京工業大学 工学院 機械系の堀川虎之介さん(修士課程1年、指導教員:近藤正聡)が、第36回独創性を拓く先端技術大賞の「フジテレビジョン賞」を受賞しました。
産経新聞社が6月16日に発表しました。7月20日には東京・元赤坂の明治記念館で授賞式が行われました。
液体金属流体を用いた革新的な海水淡水化技術~オアシスの創成~
堀川虎之介さんは、世界で深刻化する水不足の課題を背景に、エネルギープラントの冷媒などとして利用される液体金属錫(Sn)を海水の淡水化や海水資源の回収に応用する研究を学士課程4年の時から実施しています。このユニークな淡水化方法の特徴や現時点での研究成果、汚染地下水の浄化などへの応用、今後の計画などをまとめた論文が高く評価されました。
この度は先端技術大賞フジテレビジョン賞を頂戴しましたこと、真にありがたく存じます。指導教員である近藤正聡准教授をはじめ、研究にご協力いただいた全ての方々に、この場をお借りして深く感謝いたします。本受賞を励みにより一層精進して参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。
堀川虎之介さんは、水不足などのディープイシューの解決を目指し、学部4年生から液体金属と海水などの液-液直接接触現象に関する研究をスタートしました。流体による伝熱や輸送、化学反応などの様々な角度から積極的な姿勢で研究に取り組み、成果が得られています。
本研究の一部はNEDO若サポ事業や、東工大GAPファンド支援の補助により実施されました。また、旭有機材株式会社さまをはじめ、関係者の方々の支援に感謝します。今後は企業との共同研究などを通じて、早い時期の社会実装を目指します。