教育
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機械工学は、多種多様な機械及び機器、さらにあらゆる基盤技術の実用化に欠かせない学問です。機械コースでは、機械工学及び周辺の各分野における高度な知識を習得でき、修士論文・博士論文研究を通じて自主的に研究を遂行することにより、先端科学技術の発展および実用化、さらに社会問題の解決に貢献することができる国際的視野を持った科学技術者としての素養を身につけられます。
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大学院課程では、機械工学の基本学理である四力(材料力学・熱力学・流体力学・機械力学)を中心としながら、その周辺分野にも拡がる多彩な発展講義科目群が提供されます。所属学生は、幅広い開講科目群から、各人の将来ビジョンに合わせて主体的に学修内容を選び、科学技術者として社会問題の解決と学術の発展に貢献するために要される高度な専門知識を習得できます。
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学生は研究室に所属すると、机が与えられ、各自の研究テーマに主体的に取り組みます。また、議論や助け合いを通じて、教員・先輩・後輩の垣根を越えた有機的な交流が行われます。研究室での進捗発表や、国内外での学会発表は、自分の考え・主張を周囲に伝える訓練となります。「人と交流し、自分の考えを伝える」場としての研究室生活は、科学技術者として世の中で活躍するために必要な能力を多面的に育む貴重な場となります。
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機械コースには、材料力学、熱・流体力学、機械力学、制御・ロボット、精密工学といった各分野の教員約70名が所属し、世界をリードする研究を進めています。国内外の研究機関や企業との共同プロジェクトも多く、体系的な専門知識に基づいた理論とものつくりの精神を統合した創造的な研究を行っています。修士・博士論文研究では、このような最先端研究の一翼を担うため、国際的視野を持って研究開発する能力が身につきます。
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機械コース修了生の活躍の場は多岐にわたります。産業界では、自動車、エネルギー、電気、素材等のメーカを中心に、電力、ガス、鉄道などのインフラ企業、通信や金融関連企業でも多くの修了生がリーダーとして活躍しています。また、博士後期課程の修了生は、研究者として国内外の大学や研究機関、企業研究所等に就職し、大学院で培った高い見識と創造力を活かし、知のフロンティアで国際的なリーダーシップを発揮しています。