電気電子系 News
廣川・戸村研究室の寺島弘隆さん(電気電子系 M2)が国際会議 2026 IEEE International Workshop on Electromagnetics:Applications and Student Innovation Competition で Student Award を受賞しました。

右から3番目が寺島さん
国際会議IEEE iWEMにおいて、学生による研究発表を表彰する賞です。電磁界やアンテナなどの分野で優れた研究成果を発表した学生に対して授与されます。
本研究では、ミリ波帯におけるコンパクトなマルチビームアンテナの実現に向け、バトラーマトリクスの設置性を改善する曲げ構造の設計に取り組みました。バトラーマトリクスは、入力する端子を切り替えることで電波の放射方向を切り替えられる回路であり、低消費電力かつ省スペースでマルチビームを形成できる利点があります。
しかし従来の構造では、回路の端から水平方向に電波を出力するため、壁などに取り付けると回路が壁から大きく飛び出してしまうという課題がありました。
そこで本研究では、バトラーマトリクスに電波の進む向きを90度曲げる構造を付加することで、回路を壁面に沿って配置しながら電波を出力できる構造を設計しました。これにより、バトラーマトリクスを用いたアンテナの設置場所の自由度を高め、将来的なコンパクトなミリ波通信システムへの応用が期待されます。
このたびは、このような名誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。日頃からご指導いただいている廣川先生、戸村先生をはじめ、研究室の研究員、事務員、学生の皆様に深く感謝します。今回の受賞を励みに今後も研究に取り組み、自分の研究が誰かの役に立ち、少しでも技術の発展に貢献できれば幸いです。
身の回りにある電子機器や通信技術に興味があり、それらを支えている電気・電子の技術について深く学びたいと思ったことがきっかけです。目に見えない電気や電波をコントロールし、世の中を根本から便利にする電気電子工学の無限の可能性に惹かれました。
試行錯誤を重ねる中で、予想していた結果が得られたり、分からなかった現象の理由が明らかになったりしたときに、研究の楽しさを感じます。また、学会などで他の研究者と議論することで、自分では気づかなかった視点や考え方に触れられることも、研究の面白さの一つだと感じています。