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星野歩子准教授が全米医学アカデミーのカタリスト・アワードを受賞

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2021.11.17

東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の星野歩子准教授(生命理工学コース主担当)が全米医学アカデミー(National Academy of Medicine : NAM)のカタリスト・アワード(Catalyst Award)を受賞しました。

カタリスト・アワードとは、全米医学アカデミーが提唱する「健康長寿に向けた課題解決(Healthy Longevity Grand Challenge : HLGC)」の一環として授けられる賞です。HLGCは、世界各国で進行する高齢化社会の課題解決に資するイノベーション創出を促進するため、優れたアイディアを世界各国から募るもので、2019年から始まりました。3つの段階から成り立っており、第1段階のカタリスト・フェーズ(Catalyst Phase)では、健康長寿の実現に資するシーズとなり得る新しい、革新的なアイディアを世界から約450件選出し、カタリスト・アワードとして授与します。その後、第2段階のアクセラレータ・フェーズ(Accelerator Phase)で、カタリスト・アワード受賞者の中から特に進捗と将来性が認められるものを選考し支援します。2023年に予定されている第3段階のグランド・プライズ(Grand Prize)では、健康寿命の延伸に資するブレークスルー・イノベーションの達成に対して賞を与える計画です。

2021年のカタリスト・アワードの発表は、米国東部標準時間の9月22日にバーチャル・イベントとして行われました。

受賞プロジェクト

健康な老化とアルツハイマー病におけるエクソソームタンパク質分布の年齢依存性の軌跡(Age-dependent trajectory of exosomal protein distribution in healthy aging and Alzheimer's disease)

星野歩子准教授のコメント

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星野准教授

全米医学アカデミーによるカタリスト・アワードを賜りまして、非常に嬉しく感じております。
本賞は、米国・イリノイ大学のラヴ・バーシェニー(Lav Varshney)博士とカナダ・モントリオール大学のアレクサンドル・ハンガヌ(Alexandru Hanganu)博士との共同研究によるものです。

彼らとは、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)とニューヨーク科学アカデミー(The New York Academy of Sciences : NYAS)が主催するInterstellar Initiativeという国際科学技術共同研究開発推進事業で出会いました。
世界各国から若手研究者を募り、ランダムに振り分けられたチームが2日間という時間の中で「健康長寿(Healthy Longevity)」に関する医療研究分野の課題解決に向かって取り組む研究テーマを立ち上げるというものでした。

今年はオンラインで開催され、初めて出会う、様々な専門の研究者と自己紹介した後に、我々3人だからできるテーマ決めについてディスカッションする時間は非常に刺激的で新鮮なものでした。AIの専門家であるバーシェニー博士とアルツハイマー病の画像診断や機械学習を専門とするハンガヌ博士、そしてエクソソーム研究を専門とする私で立ち上げた研究内容はこれまでに私が単独で考えてきたプロジェクトを遥かに広げるテーマとなり、今後の展開が非常に楽しみなものとなりました。

今回の賞を糧にますます異分野融合により生まれた本研究を進展できればと思っております。

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