未来

タンパク質科学の研究を通じて、生命の理解に貢献したい

生体分子機能工学専攻 修士課程 2年/2014年度(田口研究室)

白濱 亮 さん

白濱 亮さん

大学の学部生時代に永田和宏さん(京都産業大学教授、歌人)の『タンパク質の一生—生命活動の舞台裏』という本を読み、タンパク質のダイナミックな一生に興味を持ったことが、田口研究室を選ぶきっかけとなりました。
研究室には先輩後輩に関わらず優秀な人が多く、いつも刺激を受けながら研究をしています。その結果、2014年蛋白質科学会においてポスター賞を受賞できたことは非常に嬉しく思います。
研究をしているだけでは体を動かす機会も少ないので、休日など時間のあるときにはランニングをしたり、筋トレをしたりなど、運動をしてリフレッシュしています。
メリハリをつけた研究生活を送ることで充実した日々を過ごしています。楽なことばかりではないですが、研究成果を社会に残していけるよう頑張っていきたいと思います。

白濱さんの一日

7:00 起床
帰りが遅くなることもありますが、6時間以上は睡眠時間をとるようにしています。
9:30 研究室着
電車の中では本を読んだりして過ごしています。
12:00 昼食
研究室の人と一緒に学食で食べることが多いです。
20:00 帰宅
夕食は自宅で取っています。夕食後は趣味に興じています。
1:00 就寝
 

研究について

本研究では、大腸菌のシャペロニン GroELにおいて、細胞内GroEL依存性基質が非常に凝集しやすいことに着目をし、GroEL依存性を変換することによる凝集性の変換を目指しています。もし凝集性のタンパク質を可溶性に変換するための方法論を見出すことができれば、今まで扱いの難しさから目をそらされてきた凝集性のタンパク質の研究が活発に行われるようになり、タンパク質科学の発展、さらには生命の理解が大きく進歩する可能性もあります。壮大で荒唐無稽な研究テーマかもしれませんが、2014年蛋白質科学会においてポスター賞を受賞できたことは、そのような“夢”に近づいた一つの証なのではないかと考えています。今後、GroEL依存性さらには凝集性の本質とは何なのかを明らかにすべく、研究に邁進していきたいです。

※記事の内容は取材当時のものです

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