未来
タンパク質科学の研究を通じて、生命の理解に貢献したい
生体分子機能工学専攻 修士課程 2年/2014年度(田口研究室)
本研究では、大腸菌のシャペロニン GroELにおいて、細胞内GroEL依存性基質が非常に凝集しやすいことに着目をし、GroEL依存性を変換することによる凝集性の変換を目指しています。もし凝集性のタンパク質を可溶性に変換するための方法論を見出すことができれば、今まで扱いの難しさから目をそらされてきた凝集性のタンパク質の研究が活発に行われるようになり、タンパク質科学の発展、さらには生命の理解が大きく進歩する可能性もあります。壮大で荒唐無稽な研究テーマかもしれませんが、2014年蛋白質科学会においてポスター賞を受賞できたことは、そのような“夢”に近づいた一つの証なのではないかと考えています。今後、GroEL依存性さらには凝集性の本質とは何なのかを明らかにすべく、研究に邁進していきたいです。
※記事の内容は取材当時のものです