生命理工学系 News
令和元年度第5回(通算第78回)蔵前ゼミ印象記
2019年10月18日、すずかけ台キャンパスJ234講義室にて、
令和元年度第5回蔵前ゼミ(通算第78回)が開催されました。
蔵前ゼミは同窓生による学生・教職員のための講演会です。
日本社会や経済をリードしている先輩が、これから社会に出る大学院生に熱いメッセージを送ります。
卒業後の進路は?実社会が期待する技術者像は?卒業後成功する技術者・研究者とは?など、就職活動(就活)とその後の人生の糧になります。
当日の印象記を、博物館の広瀬茂久特命教授が綴りました。その一部をご紹介します。
『自称 天邪鬼(あまのじゃく)の半生』として、興味深く聞かせてもらった。 仕事の紹介で、「缶メーカーがリチウム電池? へぇー面白いね!」と、 意外さが受けるのが密(ひそ)かな喜びだそうだから、有馬さんは相当な天邪鬼だ。 筋金入りの天邪鬼と言いたいところだが、周りに煙たがられるどころか重宝がられているようだから、缶入りの天邪鬼としておこう。
バイオ系を専攻しながら、それまで聞いたことがなかった缶メーカー(大和製罐)に就職したのも、 もっと遡(さかのぼ)れば、実力の割には知名度が低い東工大を選んだのも、卒研ではバイオ系の中では異色の有機合成系の研究室を選んだのも、 天邪鬼の性格がなせる業で、一般的には厄介な性格だが、有馬さんのように“自称 天邪鬼”となると希少価値が出る。新規事業をやるにはうってつけだからだ。
印象記のつづきは以下のPDFよりご覧ください。
有馬さんの話を聞きながら学生時代を思い出しました。研究室に入って苦労したり、先生に怒られたりしたことが社会人生活のベースになったとつくづく思います。研究がうまく行ったりいかなかったり、この経験がすべてに通じます。
既存技術、新技術のどの分野を担当するにしても、挑戦意欲がなかったら、面白い仕事はできません。仕事は与えられることが多いのですが、それでも「意欲」さえあれば、楽しく仕事をすることが出来ます。
「運命の女神には前髪しかない」という話も出てきましたが、私は「0.1% の挑戦」と言っています。傍観者であればゼロのままですが、0.1%でも決断さえすれば、それはやがて1%、 10%、 …といい方向に運命を変えていけるのです。