生命理工学系 News
令和元年度第2回(通算第75回)蔵前ゼミ印象記
2019年5月24日、すずかけ台キャンパスJ221講義室、及び大岡山S223講義室(遠隔講義室)にて、
令和元年度第2回蔵前ゼミ(通算第75回)が開催されました。
蔵前ゼミは同窓生による学生・教職員のための講演会です。
日本社会や経済をリードしている先輩が、これから社会に出る大学院生に熱いメッセージを送ります。
卒業後の進路は?実社会が期待する技術者像は?卒業後成功する技術者・研究者とは?など、就職活動(就活)とその後の人生の糧になります。
当日の印象記を、博物館の広瀬茂久特命教授が綴りました。その一部をご紹介します。
閉会後のことも考えながらオリンピック・パラリンピック(オリパラ)の準備をする人たちがいる。 松本さんもその一人で、いいものを後世に残すべく必死だ。
1964 年の東京オリンピックといえば「新幹線」を思い浮かべる人が多いだろう。2020 年の東京大会では、何を残すか?苦心の末に策定された「アクション & レガシープラン」は、オリンピック担当大臣ですら、新聞記者の質問に即答できないほど盛りだくさんの内容を含むが、要約 すると『スポーツには世界と未来を変える力がある』ことを実感できる大会にすると謳(うた)っている。
具体的には、スポーツの祭典を起爆剤に、(1)東京を持続可能な成熟都市のモデルとして より一層 魅力あるものにし、 (2)被災地復興と(3)水素社会の実現に向けた取り組みを国内外にアピールすることになる。 オリパラの開催に向けた準備は、新国立競技場の計画変更など様々な逆風にもかかわらず、初動の遅れを取り返しつつあり、 日本の建設業界の底力を感じるそうだ。
今回は、大型プロジェクトや建造物の話が主だったはずだが、 不思議と「私たちが日ごろ何気なく利用している道路や橋などには建設業の魅力がいっぱい詰まっており、 そこで働いている人たちの苦労に報いたい」という松本さんのコメントの方がそびえ立っ て見えた。「山あり谷あり人生」を経験し、「いつもうまくいくわけではない」ことを知る大切さに気付いた松本さんの経歴を辿りながら、 選手村発の「水素タウン」が1964 年の新幹線に匹敵する2020 年大会のレガシーになり得るかどうか見ていこう。
印象記のつづきは以下のPDFよりご覧ください。