生命理工学系 News
東京科学大学(Science Tokyo)は6月28日(土)、大岡山キャンパス西9号館ディジタル多目的ホールで、「Science Tokyo設立記念 東京科学大学で過ごす化学な週末2025」を開催しました。
本イベントはScience Tokyoの生命理工学院、理学院、物質理工学院および公益社団法人 日本化学会 関東支部の主催で、中高生や保護者の方をはじめ、教員、大学生、一般の方など120人を超える参加者がありました。通常のオープンキャンパスとは異なる特別企画であり、部局を横断した4人の研究者による化学に特化した講演会を中心に、座談会および施設見学会を組み合わせた充実したプログラムとなりました。
まず、生命理工学院 金原数教授(日本化学会関東支部長)より開会あいさつがありました。日本化学会関東支部の恒例イベントである「大学で過ごす化学な週末」を、Science Tokyo設立を記念して本学で開催することの意義について紹介しました。
稲木教授が司会を務める講演会場
続いての講演会では、物質理工学院 応用化学系の稲木信介教授が司会を務め、以下の4人の教員が各部局における化学研究の特色と最新の研究成果について分かりやすく解説しました。
理学院 化学系 石内俊一教授
生命理工学院 生命理工学系 正木慶昭准教授(人間医療科学技術コース 主担当)
物質理工学院 応用化学系 中島裕美子教授
総合研究院 生体材料工学研究所 鳴瀧彩絵教授
講演を通じて、大学で化学を学ぶことにより、科学の真理の追究から実用的な化成品(化学合成を経て開発される製品)の開発、医薬や生体材料応用に至るまで、化学の可能性を大きく広げられることを参加者に伝えました。また、高校生からの積極的かつ専門的な質問が多数寄せられ、化学への深い関心が感じられました。
教員・大学院生が部局ごとに分かれ、参加者との交流を図りました。研究内容や入試制度、大学生活に関することなど、参加者からの質問は途切れることがなく、Science Tokyoへの高い関心と期待が感じられました。
晴天に恵まれた中、大岡山キャンパス内を散策しながら、Hisao & Hiroko Taki Plaza 1階および応用化学系学生実験室を見学しました。参加者はさまざまな実験設備や研究機器に興味深く見入っており、本学の施設や教育・研究環境を体感していただくことができました。
実験室の見学では物質理工学院 応用化学系の中薗和子准教授が説明を担当
キャンパスを散策中の参加者
本イベントは、Science Tokyo設立記念として、化学分野における本学の教育・研究の魅力を幅広く発信する貴重な機会となりました。