生命理工学系 News
3月31日、生命理工学院 生命理工学系の山田拓司研究室は、サイエンスカフェ「腸内細菌ってなんだ?2018春」を開催しました。
サイエンスカフェとは、科学技術の分野で従来から行われている講演会やシンポジウムとは異なり、科学の専門家と一般の人々が、比較的小規模な場所で科学について気軽に語り合う場をつくろうという試みです。一般市民と研究者を繁ぎ、科学の社会的な理解を深める新しいコミュニケーションの手法として、世界で注目されている活動です。
ヒトの腸内には、1,000種100兆個体の細菌が共生していると言われています。近年、腸内細菌の解析技術が飛躍的に向上し、これらの細菌を網羅的に調査する事が可能になり、さまざまな発見が相次いでいます。そうした目に見えない細菌たちの活動や仕組みを子どもたちに分かりやすく学んでもらおうと、本サイエンスカフェは学生たちが開発した腸内細菌ボードゲームなどを使って行われています。JCHM※学生会員によるサイエンスカフェはすっかり定例化し、地域の子どもたちに広く認知されるようになりました。
今回は大岡山キャンパス緑が丘6号館の緑が丘ホールにて開催され、約50名が参加しました。最初に学生が腸内細菌の仕組みについて説明をした後、実際にゲームが行われました。未就学児から中学生まで幅広い年代の子どもたちがボードゲームに参加しましたが、学生スタッフらは、年齢差に関係なく楽しんでもらえるよう工夫し、お互いがコミュニケーションを取れるように努めました。
「腸内細菌ってなんだ?」は今後も定期的に開催し、一般の方々にサイエンスを身近に楽しんでいただく機会を提供し続けていきます。
※ JCHM : Japanese Consortium for Human Microbiome(腸内環境の全容解明と産業応用のコンソーシアム)
このイベントは東工大基金によりサポートされています。