電気電子系 News
2月22日、コロナ禍によりオンラインで開催された2022国際固体素子回路学会(ISSCC: International Solid-State Circuits Conference)の中で、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers:アイ・トリプル・イー)のメダル授賞式が行われ、東京工業大学の松澤昭名誉教授(株式会社テックイデア代表・創始者)が2022年IEEE固体回路ドナルド・O・ピダーソン賞(IEEE Donald O. Pederson Award in Solid-State Circuits)を授与されました。
授賞式では、プレゼンターの福田敏夫名古屋大学名誉教授より紹介された松澤名誉教授が、スピーチの中で、「この40年間、ISSCCをはじめとする国際学会に論文を発表し続けてきました。私たちが開発した技術は、最終的な解決策にはならないかもしれません。しかし、それは他の研究者を刺激し、さらなる進化を遂げました。」と述べました。続けて、「パネルセッションに参加し、現在の問題や将来の展望について議論することも楽しみの一つでした。ですから、ISSCCや他の国際会議の継続的な開催を願いたい」と話し、最後に関係者やご家族への感謝の言葉で受賞のあいさつを結びました。
授賞式の様子は以下のサイトでご覧いただけます。
1978年松下電器産業(現 パナソニック)入社以来、40年以上にわたり取り組んできました、集積回路の設計技術の研究開発、特にデジタルビデオ機器用のA/D変換器、DVD用アナログ・デジタル混載システムLSI、低消費電力技術、ミリ波CMOSトランシーバなどの先駆的な開発が認められて権威のある賞の受賞に至ったことを大変嬉しく思います。これまでともに研究開発を推進してきました松下電器や東京工業大学の同僚、関係各位、学生の方々に厚くお礼申し上げます。