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すばらしい研究者の紹介 #3 ―西山 伸彦准教授―

電気電子系のホープ

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2020.03.06

>西山伸彦先生、 准教授

西山伸彦先生、 准教授

Q1:令和元年度報奨金授与とのこと、おめでとうございます。この賞は多額の間接経費を獲得された先生が表彰されます。多額の研究費が必要になっていると思いますが、どのような研究をされているのでしょうか。

西山:高性能半導体レーザおよび大規模光集積回路の実現、そしてそれを利用した光通信や光レーダーなどに関する研究です。半導体レーザは東工大のお家芸といえる長い歴史がある研究テーマですが、そこに異種材料集積技術などの新たな技術を加えて新しい機能を生み出す研究をしています。クリーンルームをフル活用して、半導体結晶成長からデバイス作製、システム特性測定まで自分たちで行っていますので、確かに研究費は必要です。

Q2:全学で30人ほどの受賞者がいますが、准教授の受賞者はわずかです。電気電子系のホープであるとともに、東京工業大学の期待のホープであると私は思いますが、今の気持ちはいかがでしょうか。

西山:過分なお言葉ありがとうございます。准教授でも研究費が自由に取れるという東工大の環境は大変ありがたいと思っていますし、その環境を作られた諸先輩方、そして卒業生や今の学生が常に努力し成果を出していただいて、さらにその成果を認めていただいた評価委員の先生方や企業の研究者の皆様のおかげだと思っています。
その恩返しとして、微力ではありますが、今後もより良い成果を出せるよう努力するとともに、東工大だけでなく外部の研究者の皆様に開かれた楽園的な研究環境を作りたいと日々考えているところです。

Q3:電気電子系は応用に近いので世の中の役に立つ研究が多く、このため、研究資金も豊富であると私は思います。先生の研究は、将来、どのように世の中の役に立つのでしょうか。

西山:人工知能を含め、今ソフトウェア全盛だと思われている方も多いかもしれませんが、機械学習のような大規模計算は、ハードウェアの進化なくしては存在しません。光はよく知られているようにともかく速く進みます。それによって計算の並列化を可能としています。並列化した場合、お互いの通信が速くないと並列化しても意味がないのです。我々の技術は大規模なコンピュータの性能をさらに上げるだけでなく、身近な機器への光技術の導入を可能とします。また、その技術の別の応用として実際に我々の研究室で作ったレーザが、OCTと呼ばれる医療診断技術に利用されようとしていますし、自動運転用の光レーダーにも利用するべく努力しています。

Q4:およそ四分の一の受賞者が電気電子系でした。先生が電気電子系に進もうと思ったのはいつ頃、どのようなきっかけですか?

西山:入学の時からそのつもりでした。高校生の時に「伊賀研究室」の光コンピュータに関する記事を担任の先生が見せてくれて、それに関わりたいと思い。実際に卒業研究から伊賀研究室に所属し、初志貫徹しました。

Q5:高校生の時はどのような将来像を持っていましたか?

西山:あまり覚えていませんが、ドイツに留学したいという漠然とした思いがあったのはなんとなく覚えています(実現してませんが)。すくなくとも自分が教員になるとは思ってもいませんでした。博士課程を卒業して、米国に就職して、大学の教員として戻ってきてというそれなりに激しい人生を歩んでいますが、計画していたものではありません。私のモットーは「その時々で最善の努力していれば、必ず自分をよく見てくれている誰かがアドバイスをくれる。その時にはそのアドバイスに従え」です。明確な将来像を持てない学生の皆さんもいると思いますが、それはそれでいいのではと言いたいです。

Q6:現在の夢は?また、そのほかコメントお願いします。

西山:前の質問でも述べましたが、東工大だけでなく外部の研究者の皆様に開かれた楽園的な研究環境を作りたいというのが目下の夢です。今はどこの企業も余裕がなく、自由な発想の元の研究開発が中々できません。もちろん私や私の学生自身から新たなアイディアや技術を生み出していくことも大事ですが、外部の方々を受け入れて、その方々のアイディアを形にしてあげることも大事なのではと思っています。



4月6日 11:35 西山研究室のリンク先を修正しました。

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