生命理工学系 News
東京科学大学(Science Tokyo)体育会ヨット部が、5月10、11日に神奈川県三浦郡葉山町森戸海岸沖で開催された「2025年度関東学生ヨット春季選手権大会」(通称:春インカレ)女子レースに出場し、スナイプ級で優勝、470級では7位、8位の成績を収めました。この結果、大学別の成績では総合準優勝を果たしました。
女子レースでのスナイプ級優勝、総合準優勝はともに創部以来初の快挙です。
遠藤優さん(生命理工学院 生命理工学系 学士課程4年)
鈴木晴菜さん(環境・社会理工学院 融合理工学系 学士課程3年)
伊藤佑惟さん(生命理工学院 生命理工学系 学士課程4年)
笹澤愛未さん(物質理工学院 材料系 学士課程4年)
山田莉菜さん(生命理工学院 生命理工学系 学士課程4年)
後藤幹奈さん(生命理工学院 生命理工学系 学士課程4年)
左から笹澤さん、伊藤さん、遠藤さん、鈴木さん、山田さん、後藤さん
春インカレ女子レースは、スナイプ級と470級の2種目で総合成績を競い合う団体戦です。体育会ヨット部女子はスナイプ級に1艇、470級に2艇が出場しました。
今回の成績に基づき、本大会に出場した体育会ヨット部の女子選手は9月20~23日に葉山沖で行われる第33回全日本学生女子ヨット選手権大会への出場を決めました。体育会ヨット部の同大会への出場は、2種目共に2023年以来3年連続となります。
レース中の鈴木さん(手前)と遠藤さん(奥)
スナイプ級優勝は創部以来初の快挙(左から遠藤さん、鈴木さん)
軽風から強風まで幅広い風域でのレースでしたが、2人で息を合わせ、今年も全日本女子レースへの出場権を獲得することができました。本大会では、学業によって鍛えられる分析力や判断力が、ヨットにおいても非常に重要であると実感しました。支えてくださった方々に感謝し、今後も練習に励んでまいります。
伊藤さん(左)と笹澤さん(右)
ペアとして2回目の全日本女子出場となりました。今大会は470級6位入賞を目標に臨みましたが一歩届かず、少し悔しい結果になりましたが、良かったところと悪かったところを丁寧に振り返り今後の練習に生かすとともに、この悔しさを糧に全日本女子と秋の女子インカレでは良い成績を残せるよう努力していきます。学業、ヨット共に一生懸命打ち込める環境に感謝しながら今後も練習に励んでいきます。応援よろしくお願いいたします。
後藤さん(左)と山田さん(右)
ヨットレースは、刻々と変わる風や潮を読み、速さを保ちながら進路を決めていく、高度な戦略と戦術が要求される頭脳スポーツです。レースは参加艇が一斉にスタートし、海上に設置されたブイを決められた順序で規定回数まわり、フィニッシュの順位を競います。全日本学生ヨット選手権大会では、スナイプ級と470級の2種目で競技が行われます。
スナイプ級は、メインセールとジブセールという2枚のセールを持つレーシング・ディンギーを使用します。スピードにあまり差が出ないため、風を味方につけ、他艇と駆け引きをしながらレースを展開する必要があります。船底にあるベルトに足をかけ、上半身を外に出してバランスをとり、艇の傾きを抑えます。
470級は、メインセールとジブセールのほかに、スピンネーカーというセールが付いたレーシング・ディンギーを使用します。受ける風が多いのでスピードは出ますが、バランスを崩しやすいため、艇の傾きを抑えるためにトラピーズというワイヤを装着し、艇の縁に足をかけて体ごと海上に乗り出してバランスをとります。
スナイプ級、470級ともに、スキッパーとクルーの2人1組で艇を操作します。スキッパーは主にメインセールの操作を担う艇の舵取り役、クルーは艇のバランスをとりつつ周囲の状況を踏まえて戦略やコースを決める役割を担います。
部活動としても歴史が古く、一般社団法人くらまえ潮会という会員数400人を誇るヨット部OB/OG会が、「一人前のセーラーを育てることは、すなわち一人前の社会人を育てること」をモットーに、現役部員の活動を全面的に支援しています。今回の大会への出場も、OB/OG会の支援を受けています。
※ヨット部の活動は東京科学大学基金によりサポートされています。
お問い合わせ
東京科学大学体育会ヨット部
Email scitech.sailing@gmail.com