生命理工学系 News
東京工業大学生命理工学院 生命理工学系の藤枝俊宣准教授(生命理工学コース主担当)と齋藤優人さん(修士課程2年、藤枝研究室)は高分子薄膜技術の研究に取り組み、局所温熱デバイスを開発しました。2人は6月8日、記者説明会で研究内容を説明しました。さらに、成果を分かりやすくまとめた動画「温熱でがんをやっつける!医工連携による薄膜デバイス開発」(5分間)も公開しました。高分子薄膜技術とIHクッキングヒーターの原理を医療に応用する最新の仕組みが説明されています。
藤枝准教授と齋藤さんが開発したのは、生体内でも、電池や電源ケーブルなどを必要とせずに発熱できる高分子薄膜デバイスです。このデバイスは、植物を原料とするプラスチックとしても知られるポリ乳酸フィルムに、生体適合性のある金ナノインクで電気回路を転写するプリンテッド・エレクトロニクスを用いて開発されたものです。このデバイスを体内に取り入れ、生体組織内部を局所的に温めることでがん細胞のみをターゲットにする副作用の少ないがん温熱治療の普及を目指しています。
研究内容は東工大ニュース「臓器をピンポイントで温め、がん細胞をやっつける!厚さ7 μmの生体用薄膜デバイスを開発」でも詳しく紹介しています。
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