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働く場所としての外資系企業と日本企業の違い

令和3年度第2回(通算第87回)蔵前ゼミ印象記

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2021.06.18

2021年5月28日、ZOOM遠隔講義にて、令和3年度第2回蔵前ゼミ(通算第87回)が開催されました。

蔵前ゼミは同窓生による学生・教職員のための講演会です。日本社会や経済をリードしている先輩が、これから社会に出る大学院生に熱いメッセージを送ります。卒業後の進路は?実社会が期待する技術者像は?

卒業後成功する技術者・研究者とは?など、就職活動(就活)とその後の人生の糧になります。

講師:鈴木 緑 先生

1988年 東京工業大学 工学部 建築学科卒業
1996年 マサチューセッツ工科大学 不動産専攻 修士課程修了
トーセイ アセット アドバイザーズ株式会社 管理本部 業務推進部 担当部長


講師の鈴木緑先生

講師の鈴木緑先生

当日の印象記を、博物館の広瀬茂久特命教授が綴りました。その一部をご紹介します。

「今の私が20代の自分にしたいアドバイス」という言い回しと内容が印象的だった。どんな時でも、決して上から目線にならない鈴木さんの人柄がよく表れていたからだ。我が身を振り返り、「皆さんへのアドバイス」と偉そうに言ってきたことを反省した。あくまでケース スタディの一例として、鈴木さんの山あり谷ありのこれまでの34年間のキャリアとその間の8回の転職について、その時々の心境を含めて赤裸々に紹介された。アドバイスの概要はこうだ:(1)自分のことは自分で決めよう;あとで辛い目に遭った時、誰かのせいでこうなったと思うのは一番不幸だから;大抵のピンチでは命までは取られないし、大きな学びとなる、(2)他人にあまり期待はしないが、他人の役に立てる存在になろう;他人が何を考えて何をするかは その人の問題で、こちらの思い通りになるはずがない;他人の役に立つためには、自分の商品価値を見極める必要があるが、そのためには正当に評価してもらえる場所に身を置くことも大切;人から評価され信頼される仕事をするには、必ずしもすべての人と仲良くする必要はないが大切に思える人との関係は大事にし長続きさせよう、(3)ちゃんと睡眠をとろう--寝なくて出来る仕事は単なる作業であり、真の仕事はアタマを使って考えることだから。鈴木さんの波乱万丈の人生の伏線は子供の頃に読んだ「少女マンガ」と高校の時の「交換留学」にあったようにお見受けした。最後に話題になった、『神様が鈴木さんの人生に与えてくれたご褒美』は、とても羨ましかった。

印象記の続きは以下のPDFよりご覧ください。

淺川吉章(1977機械物理、79 MS)蔵前ゼミ担当チーフ幹事

淺川吉章(1977機械物理、79 MS)蔵前ゼミ担当チーフ幹事からのコメント

本日は大変素晴らしい蔵前ゼミをありがとうございました。

冒頭でご講演の目的を明示し、キャリアヒストリーから外資系企業と日本企業の比較、変化の時代を生きるために大切なこと、さらに趣味の話へというストーリー展開はさすがだと感服しました。不動産投資という職業を学生がどう捉えるか、やや不安もありましたが、これに関する質問も多く、全くの杞憂でした。

34年で転職8回、現在9社目というキャリアはサクセスストーリーとして纏めることもできたと思いますが、男女雇用均等法第一世代としてのご苦労や私費留学の敢行、順調にキャリアの階段を登るうちに燃え尽き症候群になってしまったこと、1年間の完全休養を経て、またご自分の好きな仕事を楽しんでいらっしゃるという、山あり谷ありの人生のお話は大変刺激的で、学生を大いにインスパイアしたに違いありません。20件を超える質問も頷けます。

また、パネルディスカッションでも学生の発言をうまく引き出していただき、ありがとうございました。パネラーもまた自分の考えをしっかり述べており、頼もしく思いました。時間が許せばもっと盛り上がっただろうと思います。

自分で考え抜いて自分で決断する。そうすればたとえ失敗しても受け入れられ、次につなげることができる。「自分軸」という言葉が印象的でした。

学生にとっては実体験が伴わないので、完全には理解できないところもあったかとは思いますが、今後社会に出て壁に突き当たった時などに、鈴木様の今日のお話が必ず指針になるものと思います。これからもご自分の働き方でますますのご活躍をお祈りしております。改めまして、本日はどうもありがとうございました。

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