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當麻真奈助教が応用物理学会、2019年度女性研究者研究業績・人材育成賞(小舘香椎子賞)の 研究業績部門(若手)を受賞

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2020.02.13

當麻真奈助教(梶川研究室 ライフエンジニアリングコース)が応用物理学会、2019年度女性研究者研究業績・人材育成賞(小舘香椎子賞)の研究業績部門(若手)を受賞しました。

女性研究者研究業績・人材育成賞は,(研究業績部門)応用物理学分野の研究活動において顕著な研究業績をあげた女性研究者・技術者,または,(人材育成部門)女性研究者・技術者の人材育成に貢献することで科学技術の発展に大いに寄与した研究者・技術者または組織・グループを顕彰することを目的としています.

授賞式は3月12日(木)、2020年春季学術講演会(上智大学)にて行われます。

當麻真奈 工学院 電気電子系 ライフエンジニアリングコース 助教

賞名
第10回 女性研究者研究業績・人材育成賞(小舘香椎子賞)研究業績部門(若手)
受賞業績
ボトムアッププロセスによる機能性ナノ構造表面の構築
受賞理由

當麻真奈氏は誘電体微粒子が自己集積プロセスによって配列した集積構造の特徴を非常に巧みに活用することで,従来のトップダウンプロセスに基づく微細加工では作製が困難な形状や素材からなる金属ナノ構造配列の大面積作製に成功し,応用上重要となる光学的・機械的特性について幅広い視点で明らかにしてきました.表面の微細構造によって自然界に存在しない特異な光学特性を実現するメタ表面は,自在に光を操る超薄型の光学材料として世界的に盛んに研究が行われており,ボトムアッププロセスの特徴を生かした金属ナノ構造配列作製に関する研究は,今後ますます重要性が高まると考えられます.また,同氏が明らかにしてきた金属ナノ構造配列表面の撥水性や,細胞を培養する足場としての有用性,光を信号として生体分子検出を行うバイオセンサ基板としての性能評価は,微細構造表面の特性を最大限利用した機能性表面の創出につながります.同氏は,疾病や健康状態に関わる生体分子を高感度検出可能なスマートフォン型の光学バイオセンサの開発に取り組んでおり,将来は設備の整っていない家庭,診療所,公共施設でも,標的となる生体分子を簡易にその場検出できるバイオセンサ技術となることが期待されます.

同氏は,日本,オーストリア,米国,ドイツとさまざまな国や環境で研究経験を積んだ,国際的な視点をもつ研究者でもあります.将来の応用物理学会を担う人材として,これまでの枠組みにとらわれない,柔軟な発想で,新しい分野を切り拓いていくことが期待されます.

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