生命理工学系 News

生命理工学院教授が、研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)新規採択課題の決定

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2022.09.28

概要

科学技術振興機構の研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)産学共同は「育成型」と「本格型」で構成される技術移転支援プログラムで、「育成型」は、大学や公的研究機関などの基礎研究成果を企業との共同研究につなげるまで磨き上げ、共同研究体制の構築を目指すものであり、「本格型」は、大学等の技術シーズの可能性検証、実用性検証を産学共同で行い、実用化に向けたさらなる中核技術の構築を目指すものです。令和4年度は、育成型503件、本格型113件の応募から、育成型45件、本格型18件が採択されました。その中には本学の教員が代表代表者を務める課題が6件含まれており、そのうち2件が生命理工学院の刑部 祐里子教授と上野 隆史教授(共に生命理工学コース主担当)の課題でした。これは、本学の特に生命理工学分野の研究力に加え、産学連携への貢献の高さが評価された結果といえます。

詳細

プログラム名 A-STEP産学共同(育成型)
研究課題名 資源作物のゲノム編集育種技術の開発
研究代表者 刑部 祐里子(東京工業大学・生命理工学院・教授)
研究期間 2022年10月−2025年3月
研究概要 本研究は、カーボンニュートラルの構築に役割を担う資源作物品種を創出するためのゲノム編集技術基盤を開発する。研究代表者らが開発した新規国産ゲノム編集技術TiDを用いることで、欧米が保持するゲノム編集技術によらず医療・創薬・資源開発・農業などの様々な産業分野において動植物の遺伝子機能改変への活用が期待できる。本研究は、新規DNA改変分子ツールTiDを利用し、将来の持続的社会の構築に重要な役割を担いカーボンニュートラルに資する資源作物を創生することを目的とし、資源作物に最適化した遺伝子機能改変技術を構築する。環境変動下において十分に生長する資源作物を創出するための遺伝子機能改変基盤技術を開発する。
プログラム名 A-STEP産学共同(本格型)
研究課題名 迅速微量多検体構造解析を可能とする無細胞タンパク質結晶化技術の開発
研究代表者 上野 隆史(東京工業大学・生命理工学院・教授)
研究期間 2022年10月−2027年3月(育成型より進階)
研究概要 本事業では、「精製」なしで、無細胞タンパク質合成反応溶液から直接タンパク質結晶を得る技術により、従来法に比べ1000000の1の実験スケール縮小かつ100倍の速さのタンパク質結晶化を可能とする1ヶ月で100検体の解析が可能な超ハイスループット立体構造情報解析の提供を目指す。世界的な疾患流行を迅速に阻止するばかりでなく、開発が遅れていた様々な難病に対する治療薬の開発迅速化につながり、日本はもとより、世界的にも次世代の持続可能な健康社会に貢献する。

刑部 祐里子教授

刑部 祐里子教授

上野 隆史教授

上野 隆史教授
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お問い合わせ先

東京工業大学 生命理工学院

刑部 祐里子 教授

E-mail : osakabe.y.ab@m.titech.ac.jp
Tel : 045-924-5733

東京工業大学 生命理工学院

上野 隆史 教授

E-mail : tueno@bio.titech.ac.jp
Tel : 045-924-5844

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