生命理工学系 News
3月29日、東京工業大学大岡山キャンパスの緑が丘6号館で、サイエンスカフェ「腸内細菌ってなんだ?2019春」を開催しました。生命理工学院 生命理工学系の山田拓司研究室が毎年開き、子どもたちが学生から楽しく説明を聞き、科学を学ぶ催しです。
ヒトの腸内には、1,000種100兆個体の細菌が共生していると言われています。近年、腸内細菌の解析技術が飛躍的に向上し、これらの細菌を網羅的に調査することが可能になり、様々な発見が相次いでいます。 そうした目に見えない細菌たちの活動や仕組みを子どもたちに分かりやすく学んでもらおうと、サイエンスカフェでは学生たちが開発した腸内細菌ボードゲームを学習に取り入れて行いました。
小学1年生から中学生まで約40名が集まり、腸内細菌の不思議について学習しました。2014年から継続的に開催している企画ですが、毎回新しい発見や感動が生まれ、協力する学生パートナーにとっても刺激的な1日となっています。
参加した子どもたちは学生パートナーによる腸内細菌に関する説明を受けた後、実際にボードゲームで遊びながら腸内細菌の特性や動きを学びました。子どもたちや見守る保護者にとって腸内細菌の存在を身近に感じる良い機会となったようです。
サイエンスカフェとは、科学技術の分野で従来から行われている講演会やシンポジウムとは異なり、科学の専門家と一般の人々が、比較的小規模な場所で科学について気軽に語り合う場をつくろうという試みです。一般市民と研究者をつなぎ、科学の社会的な理解を深める新しいコミュニケーションの手法として、世界で注目されている活動です。
サイエンスカフェ「腸内細菌ってなんだ?」は今後も定期的に開催し、地域の方々に身近にサイエンスを楽しんでいただく機会を提供していきます。
今回のサイエンスカフェは東工大基金の「理科教育振興支援」のサポートを受けています。
このイベントは東工大基金によりサポートされています。