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「JCHM第5回シンポジウム及び総会―日本人腸内環境の全容解明と産業応用プラットフォーム―」を実施

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2017.08.03

6月28日、大岡山キャンパス緑が丘6号館の緑が丘ホールにて、JCHM第5回シンポジウム及び総会が「日本人腸内環境の全容解明と産業応用プラットフォーム」をテーマに開催されました。

JCHMとは

JCHMは、日本ヒト共生菌叢研究協会(Japanese Consortium for Human Microbiome)の略称です。

ヒトの腸内には 1,000種100兆個体の微生物が共生していると言われ、 それらの腸内細菌の乱れは多くの疾病に関わっていることが知られています。 欧米では腸内細菌解析の重要性が早くから認識されており、 大型予算が割り当てられて多くの研究者が携わっていることから、 日本においても日本人腸内環境の全容解明は急務と言えます。 そこで、東京工業大学は日本人腸内環境の全容解明をテーマに掲げ、 日本人腸内微生物データーベース構築による「日本人固有の腸内環境及び腸内代謝系の発見」と 「疾病マーカーの発見」を目指したプロジェクト活動を推進しています。

JCHMは、当研究に関心を持つ関係機関・団体・企業との連携によるコンソーシアムです。本学生命理工学院別窓 生命理工学系の山田拓司准教授(生命理工学コース主担当)が代表を務めています。

第5回JCHMシンポジウム

5回目となる今回も、腸内環境を中心とする研究とその応用、最新の成果と今後の展望について、学内外の先生による講演がありました。学内外含め110名の研究者、協賛企業や本学学生が参加しました。

シンポジウムに先立ち、午前中には菌叢解析パイプラインの実践をテーマに、ワークショップを開催しました。今回は初級者が解析の第一歩を踏み出す機会を作りたいと考え、参加者には自身のPCを持参のうえ、臨んでもらいました。ワークショップには本学学生やパートナー企業に勤務している方、研究機関に所属する方などさまざまな参加者が揃いました。

菌叢解析パイプラインとは、菌叢(きんそう。細菌の集団)を解析する手段のこと。

ワークショップの様子

ワークショップの様子

また、シンポジウムの冒頭では、JCHM代表の山田准教授がJCHM総会の昨年度の活動報告を行った後、JCHMパートナーへの謝辞を述べ、さらに今後の抱負や今後の展開について説明を行いました。

引き続き、以下の講演を開催しました。

  • 「腸内環境研究における情報解析の技術基盤」
    東京工業大学 准教授 山田拓司
  • 「腸内脂質代謝の理解に向けた基盤技術開発の現状と今後の展望」
    理化学研究所 副チームリーダー 池田和貴
  • 「腸内細菌と免疫細胞による腸管上皮細胞の糖鎖修飾制御機構」
    千葉大学 独立准教授・東京大学 特任准教授 後藤義幸
  • 「腸内細菌叢の構成異常と疾患 -腸内細菌を標的とした創薬の可能性-」
    慶応義塾大学 准教授 金倫基

昨年度の活動報告後、講演するJCHMの山田拓司代表

昨年度の活動報告後、講演するJCHMの山田拓司代表

理化学研究所 池田和貴氏

理化学研究所 池田和貴氏

千葉大学、東京大学 後藤義幸氏

千葉大学、東京大学 後藤義幸氏

慶応義塾大学 金倫基氏

慶応義塾大学 金倫基氏

シンポジウム終了後は、講演者を囲んで懇親会が行われました。参加者同士、熱心な意見交換が行われ、活気ある雰囲気の中、閉幕しました。

リピーターの多いシンポジウムであり、今回も参加者からは大変充実した内容で有意義であったとの感想を数多くいただきました。

JCHMは今後も定期的にシンポジウムを開催し、パートナー同士の連携を深め情報共有と研究推進の場を提供していきます。

懇親会後の集合写真

懇親会後の集合写真

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生命理工学院 ―複雑で多様な生命現象を解明―
2016年4月に新たに発足した生命理工学院について紹介します。

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お問い合わせ先

生命理工学院 山田研究室 JCHM事務局

Email : info@jchm.jp
Tel : 03-5734-3629

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