機械系 News
中条 俊大助教(機械コース 主担当)が令和 6年度の「東工大挑戦的研究賞」を受賞するとともに「末松特別賞」にも選ばれました。
授賞式は2024年9月13日に開催される予定です。
挑戦的研究賞は、東京工業大学の若手教員の挑戦的研究の奨励を目的として、世界最先端の研究推進、未踏の分野の開拓、萌芽的研究の革新的展開又は解決が困難とされている重要課題の追求等に果敢に挑戦している独創性豊かな新進気鋭の研究者を表彰するとともに、研究費の支援を行うものです。本賞を受賞した研究者からは、数多くの文部科学大臣表彰受賞者が生まれています。
第23回目となる今回は中条助教を含む11名が受賞し、うち3名が末松特別賞※にも選ばれました。
令和6年度「東工大挑戦的研究賞」の受賞者は、こちらをご覧ください。
※末松特別賞は、挑戦的研究賞受賞者のうち特別に優れていると評価された研究者に対する、末松基金による顕彰です。今回は、中条助教を含む3名が選ばれました。
このたびは、栄誉ある東工大挑戦的研究賞および末松特別賞をいただき大変光栄に存じます。研究を支えていただいた、共同研究者の先生方、学生、スタッフの皆様、家族には、この場を借りて心より感謝申し上げます。
ソーラーセイルとは、太陽輻射圧を利用する推進剤フリーな推進システムであり、軽量な超小型宇宙機とは特に相性が良く、超小型宇宙機による高頻度な宇宙探査ミッションに有用な重要技術の一つと考えています。ソーラーセイルを利用するためには、軌道力学の理解に基づいたミッション設計(軌道設計)、設計した軌道に沿わせるための制御が必要になりますが、ソーラーセイルの軌道制御は姿勢制御を介して行うため、姿勢と軌道を統合的に制御する考え方が必要になります。本研究では、セイル展開部に備えるジンバル機構を利用した姿勢・軌道統合制御則の確立、および月やラグランジュ点近傍におけるミッションを想定した様々な軌道設計を行いました。さらに宇宙での技術実証ミッションの準備を進めており、将来的には深宇宙探査での応用を目指します。