機械系 News

土方亘准教授が2023年度「東工大の星」特別賞【STAR】に決定

  • RSS

2024.03.21

工学院 機械系の土方 亘准教授(エンジニアリングデザインコース 主担当)と理学院 物理学系の打田 正輝准教授が2023年度「東工大の星」特別賞【STAR】(Special Award for Tokyo Tech Advanced Researchers 【STAR】)に採択されました。

「東工大の星」特別賞【STAR】とは、東工大基金を活用し、将来、国家プロジェクトのテーマとなりうる研究を推進している若手研究者や、基礎的・基盤的領域で顕著な業績をあげている若手研究者へ大型研究費の支援を通じて、次世代を担う本学の輝く「星」を支援するものです。
支援対象者は、公募によらず、様々な業績を勘案し、学長及び研究・産学連携本部長の協議により選考されます。

(前列左から)土方准教授、打田准教授<br>(後列左から)渡辺理事・副学長、益学長

(前列左から)土方准教授、打田准教授
(後列左から)渡辺理事・副学長、益学長

研究概要とコメント

 土方 亘 工学院 機械系 准教授

  • 研究概要:人と機械の融合を目指した人工心臓および生体組織の工学的応用に関する研究

土方 亘准教授

医療技術の発展に伴い、過去200年にわたって人類の平均寿命は大きく延伸し続けています。一方、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間とされる健康寿命は、平均寿命に対して短く、日本においては約10年もの乖離が見られます。このような背景から、単なる平均寿命の延伸のみならず、人々の豊かな人生の礎となるべく健康寿命の延伸や生活の質の向上を視野に入れた科学技術・医療技術の発展が求められていると考えています。私の研究では、人と機械を融合し、万一の疾病の際も健常者のように生活できる医療技術の実現をコンセプトに、重症心不全患者の治療に使われる人工心臓の研究を遂行しています。従来の人工心臓は予め設定したモータ回転数で定常流を発生していましたが、患者の運動状態に合わせた流量の増減が行えないので安静を強いられる、拍動が無くなることによる血栓症のリスク増加、などが指摘されています。そこで、人工心臓に使われる電磁石等を利用して疾患心臓が発する拍動をリアルタイムで推定することで、拍動のタイミングに合わせた心拍同期制御が行える人工心臓を開発しています。また、人と機械の融合を目指した別のアプローチとして、骨格筋などの生体組織を利用することで、将来的に自己修復可能なパワーアシストスーツなどの新規医療・福祉デバイスの創出を目指しています。特に、生体組織の設計や制御を工学的手法で実現する技術を開発しています。

  • 受賞者のコメント

「東工大の星」特別賞に採択いただき、誠に光栄に存じます。東工大基金の寄付者の皆様、ならびに選考委員の皆様に厚く御礼申し上げます。本研究は私ひとりの力で遂行できるものではありません。日頃よりご指導いただいております先生方、共同研究者の皆様、そして研究室のメンバーにもこの場を借りて御礼申し上げます。このご支援を活かして、今後とも挑戦的な研究を推進してまいりたいと考えております。

  • RSS

ページのトップへ

CLOSE

※ 東工大の教育に関連するWebサイトの構成です。

CLOSE