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土方亘准教授が令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受賞

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2021.05.27

土方亘准教授(エンジニアリングデザインコース 主担当)が、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めたとして、令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受賞しました。
文部科学省が4月6日、発表しました。表彰式は4月14日、文部科学省(東京都千代田区)で行われました。

若手科学者賞は、萌芽的な研究、独創的視点に立った研究等、高度な研究開発能力を示す顕著な研究業績をあげた40歳未満の若手研究者を対象としています。令和3年度は97名が受賞しました。

東京工業大学の令和3年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞者については東工大ニュース別窓をご覧ください。

若手科学者賞

土方亘 工学院 機械系 准教授

受賞業績:磁気浮上型人工心臓の開発とその高機能化に関する研究

土方准教授

土方准教授

世界では3人に1人が心不全で死亡しており、羽根車で血液循環を行う人工心臓が重要です。今年度から日本でも、心臓移植を受けられない患者への人工心臓の恒久的使用が始まる見込みで、いま、新たなフェーズを迎えています。しかし、臓器を人工物で代替するのは技術的難度が高く、人工心臓の場合は耐久性や血栓形成が課題です。

私の研究では、世界で唯一となる、レアアース磁石を用いない人工心臓用磁気浮上機構を開発し、高耐久でありながら、低コストで使用可能な人工心臓を実現しました。また、磁気浮上機構で羽根車を強制変位加振することで、人工心臓内の血栓の早期検出技術を実現しました。さらに、羽根車を適切な周波数で加振すると、薬剤に頼らずに血栓予防が可能であることを発見しました。本技術は、患者の生存率向上、社会復帰の実現、生活の質の飛躍的向上に繋がると期待しています。

本成果はご指導くださった先生方、共同研究者の皆様、学生諸氏のご尽力によるものです。お世話になった皆様に深く感謝申し上げます。

本研究で開発している多機能化人工心臓の概要

本研究で開発している多機能化人工心臓の概要

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