リベラルアーツ研究教育院 News
東京工業大学リベラルアーツ研究教育院は、にほんご相談室の特別イベントとして、2月17日に「ひなまつりパーティ!」をオンラインで行いました。にほんご相談室は、毎週2回の活動を通して留学生の日本語学習を支援しており、「ひなまつりパーティ!」には、東工大の学生、教職員計16名と、にほんご相談室のTA学生3名が参加しました。
当日は、大岡山キャンパス西1号館の留学生ラウンジを会場として7段のひな飾りを飾り、日本語セクション担当教員の手作りのイラストを用いた、ひな祭りの起源に関する解説から始まりました。参加者は三択クイズに回答し、その解説を聞くことによって、ひな祭りについての知識を学びました。担当教員によるひな人形を使った楽しい演出に、参加者は笑顔で応え、終始温かい雰囲気となりました。
グループワークでは、参加者4〜5名のグループを作り、ゲームやコラージュ作成を協力して行いました。ゲームでは、オンライン上の共同作業ボードを使用して、ひな人形をひな段にマウスでドラッグして飾りました。それぞれのグループで、参加者はゲームを行いながら、自己紹介し合いました。
コラージュ作品では、「春・新学期・これからやってみたいこと」をテーマに写真や画像を持ち寄り、それらを用いてグループで作品を作り、タイトルをつけて参加者全体に紹介しました。コロナ禍が終わったら行きたい場所や家族と一緒に撮った写真、来日できず母国から参加している留学生からは、日本に来たらやりたいこと・食べたいものなど、様々な思いが込められた写真を紹介し合いました。
昨年度に続き、オンラインでの開催となりました。
ひな人形を飾っている大学の留学生ラウンジから中継の形で行い、キャンパスの外、日本以外から参加している留学生の皆さんをつなぐことができました。文化の紹介だけではありません。「にほんご相談室」のランゲージパートナー(本学学生)を中心に、グループで一緒にひな人形の配置を考えたり、写真をコラージュしながら今の気持ちを話したりすることで、楽しくリラックスできる時間となりました。今年は、昨年と比べて、日本語で会話する姿が多く見られたことが印象的でした。4ヵ月前に初めて日本語の学習を始めた留学生も、日本語で言いたいことを伝え、感想も日本語で話してくれました。日本語教員としては大変うれしく思いました。
今後も参加者が楽しめる日本文化理解や日本語学習の機会を提供していけるよう、環境づくりを心がけてまいります。
(リベラルアーツ研究教育院 佐藤礼子准教授)